音柱は継子依存症

師範、直球ですね。 ページ45

私も食後にお風呂に入った。


まぁ、師範に

私の恋心がバレたかもで

落ち着きはできなかったけど。



『あ、湯のみ片付けるの忘れてた』


居間でくつろいでいる際に

お茶を飲んでいた時の湯のみを

そのままにしていたのを

思い出した。







居間の奥の襖を開ければ、

そこは縁側になっている。


師範が1人、

縁側にて晩酌をしていた。




『まだ、寝ないんですか？』

宇「A、こっち来い」



質問を命令で返されたのは

初めてです。


少し緊張しつつも

師範の隣へ歩み寄る。



宇「上、見てみろよ」


『うえ……？？




…わぁっ……！』



師範が指差す先、

夜空には、

満点の星と

大きく真ん丸のお月様。



宇「まぁ座れや。




……話があんだ」

『…っ、


はい』




やっぱり、バレてるのかな。

師範と共に、

こんな綺麗な夜空を見たのは

初めてだった。



少し…、嬉しい……。






宇「おまえさ、

俺のこと好きってほんと？」

『え？？』


驚いたのは、

バレたからではない。


師範の直球さに

驚いているのだ。





『…直球過ぎませんか……』

宇「ちんたら言うのも地味だろ。

なんせ俺様はド派手な

宇髄天元様だからな」

『…知ってました』




バレてしまっては仕方がない。


ここまできたら、

隠すのも無理があるし、

どうせ正直に言うまで

寝かせてくれないのは

目に見えている。







『…お恥ずかしいですが、



私は師範をお慕いしています』


宇「…は？」




今度は師範が驚いている。


自分からふっかけといて

一体なんだ。




『すみません。

無かったことにしてください…』

宇「いや。

そうじゃなくてよ…」




じゃあ、なんでしょうか。


う〜、恥ずかしいです…。///

穴があったら入りたい〜…。




宇「そういうのは、

俺から言わせろよ…。///


おまえから言わせるとか

地味過ぎだろ…///」



『で、でも、

師範は私のことをなんとも…！』



師範が私の頭を

くしゃ、と撫でる。


とにかく撫でている。




宇「俺が、遊びであんなことばっか、

すると思うか？？」



そう言われると、

そうかもしれない。




……。






と、いうことは。


ということは！！





『師範、私のこと…！！？』



「私のこと好きなんですか？」

そう言い終わらないうちに、

師範に包まれた。


師範の匂いしかしなくて、

頭がおかしくなりそうだけど、

とっても落ち着いて、安心して、


幸せ。

師範、本気ですか？→←師範、気持ち悪いです。

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