音柱は継子依存症

師範、お料理です！ ページ21

『師範、師範！

鶏肉と、牛乳とコンソメの粉を

買いたいです！』

宇「もちろんいいけど…。

いつもコソコソ地味に行こうとすんのに

今日は珍しいな。


どうした？」

『だって、どうせ捕まるって…、

学んだので……』

宇「いいことだ」←




甘露寺様が

洋風なハイカラ料理のレシピを

紙に書いてくださいました。




今日は師範を買い物に

付き合わせます。



役割は荷物持ちです。←





『師範、今日は荷物持ちをお願いします』

宇「おう、Aのためなら

荷物持ちにだって踏み台にだってなるぜ」←

『踏み台はやめてください』









買い物を終えて、

屋敷に戻る。




お楽しみにしておきたいので、

師範は力づくで

追い出す。







レシピがあっても、

ハイカラなお料理は難しいね……。



『……っ。


ぃった……』



ハイ。

包丁で指を切っちゃったよ。

料理は得意な方なんだけど、

集中してると

ダメだね。









________料理ができた…！



初めてにしては結構上手よ、私…！！！




天才？

天才なのかな？？←



早くみんなに食べてもらいたい！





『お夕飯できましたーーー！！！！！』









居間に集まり、

夕飯の準備をする。



須「わあっ、すごい！すごいです！」

ま「A、よくやったな〜」

雛「美味しそうね。

ハイカラな料理は初めてよ」



師範が何かしら言ってくれると

期待したんだけど…。


何も言ってくれない…。


ダメ、だったかなぁ……。






師範が、





泣いてる。







『ちょちょちょちょちょ、


師範っ！？』



宇「俺…、ド派手に幸せだ…」

『へ？』

宇「大好きな奴の

初めて作る料理、

食えるだなんて…。


幸せすぎるだろっ………」




変な、師範。



でも。





『ありがとう、ございますっ。



えへへ』


宇「ド派手に天使…」

『え？』




今のは聞かなかったことにする。←






ま「おいしっ」


宇「まじ、ド派手にうめーよ…。

すげーな。




……てか、その傷どうした」


切り傷に気付かれてしまった…。


『包丁できっちゃっt……。


……師範？』




師範が私の指を持ち、

自らの口元に持っていった。


そして、







なめった。







『しっっはああああああんんんん！？！？』

宇「なに、照れてんの？」

『いや、手！指い！！』

宇「薬塗るか？」

『どうぞなめてください』←

師範、温泉ですか！→←師範、明けましてです！！

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