音柱は継子依存症

師範、明けましてです！！ ページ20

はじめまして、新しい一年！！






宇「A！！

今すぐコレに着替えろ！！！」





ドタドタと騒がしい足音と共に、

立派なお着物を

着た師範が現れた。


たくましいその手には

これまた立派で綺麗で派手な

女性用着物。




『ちょ、師範！！

こんな立派なの、

どこで買ったんですか！！？』

宇「今日のためにお前用に

買ったんだよ！！


さっさと着替えて、

餅食って、

初詣行って、

ド派手に遊ぶぞ！」

『大の大人が何言ってんですか！！


申し訳ないですよ…』

宇「A、俺様のA専用貯金を

なめんじゃねーぞ…？？」

『ナンデ私専用貯金ナンテ

アルンデスカ……』




軽く、てか…

ド派手に怖いよ！！


なんなのその貯金！！？！？

別のに使えよ！




師範の手から、

着物を受け取る。





『ありがとう、ございます……』

宇「待ってるからな。

ゆっくり着替えろ」









________。



着替え終わった…！！

姿見で自分の姿を見る。



『わああっ……』



赤・白・緑がほどよく

混ざり合う着物。


実際に着てみるとこんなにも綺麗！！




早く師範にも見せなきゃ！！









『しはんんんんんーーーーーー！！


着替えましたよ！！！』




宇「そうか！！


ド派手に綺麗だろっ………。



お前……」






師範が固まってしまった…。


え。


何かおかしいかな！？

変！！？！！？







宇「ド派手に、似合ってんな……/////」







顔を赤らめた師範が私の元に歩み寄る。


私の結い上げた髪に、

触れる。



けど、すぐにその手は

師範の背中に隠れてしまった。


何か持っていたけど、

なんだろう。




『どうかしましたか…？？』


宇「いや、

……髪乱れてんぞ。


派手にしてやるからこっち来い」




さっきまでは、大丈夫だったはずなのになぁ…。






師範が私の髪を櫛で

優しく溶かして、

色々いじってくれた。



宇「できたぞ」




手鏡を渡されて見てみたら、

さっきまでとは比べ物にならないくらい

綺麗に結い上げられていた。





『師範、すごい！すごいです！！』

宇「だろ？？


ほら、今日はお館様や、柱の全員で

初詣に行くんだ。

出かける準備しろ」

『はーーい！！！』



初詣、たくさんお店が並ぶから

大好きなんだ〜！！♡









宇(…着物の色、

ぜんぶ俺が身に付けてる色だって、

気付いてんのかな。


それに……、



この簪はもう少ししてからだな)

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