音柱は継子依存症

師範、やめてください。/// ページ12

宇「ド派手におはよう！！」

雛「おはようございます、天元様」

須「今日はね、3人でお出かけに行ってきます！」

宇「…3人…？


……Aはどこ行ったんだ？」

ま「A、まだ起きてこないんですよ」

宇「分かった。

いってらっしゃい。

気ィつけてな」









________inAの部屋。


結局一睡もできなかった…。

全ては師範のせいだ！！


なんだか私を呼ぶ声が聞こえるけど、

絶対反応してやんないッッッ。




宇「いるか？入るぞ」




え。

なになになに。

なんでここにいるってバレてるの！？！？




ここは狸寝入りの術！！



『………………』

宇「寝てんのか…？」

『……………………』









宇(なるほど、狸寝入りか)←









宇「せっかく久しぶりに

稽古つけてやろうと思ったのに…。


寝てんじゃ仕方ねえな。

今度の非番、いつか知らねェが

そんときにするか」



そんな…っ。

師範の非番の日って不定期で

いつか分からないから…。

どうしよう。




起きようかな。

でも、どうやって起きたらいいんだろう。←





宇「いい寝顔だ…。

無防備すぎるんだよ、お前。


いつ俺に襲われるか分かんねぇな」




ほんっとおおおおおに何言ってるのかな！？！？

「襲う」！？

襲うって、そーゆー！？


宇(顔まっか)


宇「…………。


…嫁もいねえし、襲うなら今か」








…………は、？？



師範が毛布の中に手を入れた。


する、と浴衣の紐を握られる。




ヤバイヤバイヤバイ…。



これはっ、起きるしかっ…！！






『ていやああああああああ！！！！


師範のバカあああああ！！』


師範を一発殴ってやろうと師範の顔を見る。



なんっでこんなにニヤニヤしてんの…？？


あれあれ？

もしや気付かれてたパティーン…？？←



宇「おうおう。


狸寝入りとはいい度胸だぜ、Aちゃん？」



はー………。

オワッタ。






宇「師範にそんなことする継子にゃ

ド派手にオシオキだな？」

『まっ、ごめんなさっ……』


頭の後部をガシ、と掴まれる。


宇「口、開けろ」



なんでか分かんないけど、ここは言う通りに…。


師範の顔がちっかい…。

ビクビクしながら目をつぶって、

次の行動を待った。







バチん！






『いったあ！！』


おでこに激痛。


『で、デコピン！？』

宇「今日の稽古は手加減しねーかんな」




なんだあの人…。

あとで接吻のこと説教してやる。

師範、天使がいます。→←師範、酔いすぎです。

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