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『 ⋯⋯何してるのみんな 』
話が終わって戻ろうと踵を返すと、視線の先にはなぜかエレンたちがいた。
私と目が合ったアルミンはバツの悪そうな顔をして頭をかきながらそっぽを向く。
「 いや、A！ちがうんだ。これは⋯その、」
「 Aーー！あの男の人は誰ですか！？恋人ですか！？」
みんなが言い訳を考えてる中、サシャだけは空気も読まず私に飛び込んできた。
⋯⋯この人たち、最初から見てたのね。
『 恋人じゃない 』
「 でもおまえ、"リヴァイ" って呼んでたろ！」
「 あのリヴァイ兵士長のことでしょ？どうゆう関係？」
『 どうゆう関係と言われても、』
「 俺たちの間に隠し事はなしって決まりだろ 」
『 そんな決まり知らない 』
みんなして私を取り囲むとひたすら質問攻めしてくる。
「 もしかして⋯⋯！リヴァイ兵士長の妹だったりしますか？」
『 ちがう 』
「 では結局どんな関係なんですか？」
『 地下街に居た頃、一緒に暮らしてたってだけだよ 』
それもかれこれ何年も前の話だけど。
ある日リヴァイたちが調査兵団に連れてかれることになって、私はついて行くことができなかった。
だからその日を境にリヴァイとはずっと会ってなかった。
「 はーー！？」
「 なんだそれ！？そんなことあるのか！？」
「 A、おまえ⋯何者なんだよ 」
久しぶりに会ったリヴァイは前とまったく変わってなくて、なんだか嬉しくなった。でも再会してすぐ説教されたのは納得いかないけど。
私が調査兵団に入りたい理由はリヴァイに会うためだし、訓練兵になろうと思ったのもそれがきっかけ。
「 人類最強のリヴァイ兵士長と一緒に暮らしてたとか、一生分の運使い果たしたんだなきっと 」
『 そんなに？』
今も昔も色んな人から慕われてるのが、自分のことみたいに嬉しい反面、遠い存在に感じてほんの少し胸が痛んだ。
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作者名：ぴの
| 作成日時：2023年11月12日 20時
