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Eren side
再度立体機動装置のテストをした結果、俺の装備が破損していたようで、違う立体機動装置に変えたら難なくクリアすることができた。
「 Aありがとな、おまえのおかげだぜ 」
『 どういたしまして。壊れてたのにあそこまで出来たのは才能ありってことだね 』
「 そ、そうか？」
昨日の教え方はわかりやすかった。今日の訓練も含め、Aは立体機動に慣れてるみたいだった。
どこで触れる機会があったかは分からないが、使いこなし方なら訓練兵団でいちばん上手いんじゃないかってレベルだ。
「 Aの立体機動の時の動きってしなやかで、まるで蝶みたいです！」
「 たしかに。無駄な動きがないというか 」
「 どっかで使ったことあんのか？すげー上手いよな 」
サシャやアルミン、コニーがAの立体機動を褒める。他にも「どうやったら上手くなるのか」「ガスを最小限に抑えるには」なんて聞いてるヤツもいた。
「 A･フラン！」
Aが丁寧に一人一人に答えていると、兵士がAの名前を叫んだ。
「 おまえに来客だ。着いてこい 」
『 わかりました 』
来客⋯？Aもよく分かってないようで、困惑した様子で食堂を出ていった。
「 Aの野郎なんかやらかしたんじゃねぇの？」
「 さぁな。⋯⋯後追いかけてみようぜ 」
「 ジャン⋯⋯、」
「 なんだよアルミン。気になるから仕方ねぇだろ 」
みんなジャンの発言に引きながらも、少し興味はあるようで結局Aを探しに行くことになった。
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作者名：ぴの
| 作成日時：2023年11月12日 20時
