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Levi side
「 今期の調査兵はいい人材が揃ってるようだな 」
「 ⋯⋯ 」
団長室に呼び出さた挙句、興味もねぇ訓練兵の話。
訓練兵に関して書かれてた資料をめくりながら、エルヴィンの話を聞く。知らねぇ顔ばっか見たところでなんの意味もないが。
「 気になるやつでもいたのかよ 」
「 何人かいるさ。是非とも調査兵団に来て欲しい人がね 」
「 はっ、やめとけ。どうせすぐ死ぬ 」
どれだけ訓練で優秀なやつでも、巨人を前にしたら赤ん坊と同じになる。
「 ⋯⋯っ、」
そのとき、視界に入ってきた名前に思わず息を呑んだ。
「 どうした、気に入ったやつでもいたか？」
「 ⋯⋯こいつ⋯ 」
「 ⋯A･フランか。かなり優秀と聞いている。それに調査兵団希望らしいぞ 」
エルヴィンの話が一切耳に入ってこなかった。
訓練兵にいるなんて聞いてねぇし、ましてや調査兵団に来ようとしてるとか。
「 彼女が入団してくれれば、大きな戦力になるだろうな。⋯⋯リヴァイ？」
「 ちょっと出る 」
ふざけんな。調査兵団に入団なんかさせるわけねぇだろ。何のために俺があの時離れたと思ってるんだあのバカ野郎。
いつ死ぬかも分からない調査兵団に入れるなんて許せるはずがなかった。
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作者名：ぴの
| 作成日時：2023年11月12日 20時
