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エレンたちはなんとか立体機動装置を使って壁に足をつく。しかしそうしてる間に、超大型巨人は再び壁を壊したのだった。
「 固定砲設備4班！戦闘用意！！」
エレンの頭の中に、5年前の光景が流れる。
そしていち早く思考を切りかえ、指示を促して超大型巨人に立ち向かおうとした。
『 エレン待って！』
「 これは
『 熱風を放ってる状態で近づいても、また吹き飛ばされるだけ⋯！』
そんなAの叫びも今のエレンには聞こえず、立体機動装置で壁の上まで上がり、超大型巨人と対面する。
「 ⋯⋯よう、5年ぶりだな⋯ 」
超大型巨人を目の前にエレンは果敢に攻め立てる。
体がでかい分、動きは遅い超大型巨人。そのすきにワイヤーをうなじに刺したエレンが迫る。
そして、もう少し⋯⋯というところで超大型巨人は熱風を放った。
「 ⋯⋯なっ！？」
そして姿を消した。
「 超大型巨人が消えた！！」
「 エレン！お前が倒しちまったのか！？」
「 ⋯⋯違う⋯5年前と同じだ⋯！こいつは突然現れて、突然消えた！」
超大型巨人は消えたが壁は壊されたまま⋯。急がなければ巨人が大量に壁の中へ入ってきてしまう。そのため住民を優先して避難を急いだ。
「 それでは訓練通りに各班ごと通路に分かれ、駐屯兵団指揮の下、補給の支援･情報伝達･巨人の掃討などを行ってもらう 」
超大型巨人出現時の作戦では、前衛部を駐屯兵団。中衛部を訓練兵団、後衛部を駐屯兵団の精鋭部隊が担当する。
しかし調査兵団不在の中、巨人との対人に慣れてない駐屯兵団と訓練兵だけで作戦が上手くいくとは限らない。
「 このウォール･ローゼを死守しなければならない。みな、心して命を捧げよ。解散！！」
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作者名：ぴの
| 作成日時：2023年11月12日 20時
