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3年間の訓練期間がおわり、今日ついに卒業する。
「 本日諸君らは訓練兵を卒業する。その中で最も訓練成績が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ 」
ここで呼ばれた上位10名は兵団を選択する時に "憲兵団" を選ぶ選択権が与えられる。
呼ばれなかった人たちは "駐屯兵団" かあるいは "調査兵団" かのどちらかを選択できる。
「 首席、ミカサ ･ アッカーマン 」
どちらかの選択肢を選ばないきゃいけなくなったたとき、ほとんどの人は駐屯兵団を選ぶんだと思う。
だって調査兵団には命が保証されるとは限らないから。
「 2位。A ･ フラン 」
『 はい 』
それでも私は、調査兵団を選ぶだろう。
*
*
*
「 いーよなおまえらは、10番以内に入れてよ！どーせ憲兵団にはいるんだろ？」
「 はぁ？当たり前だろ。何のために10番内をめざしたと思ってんだ 」
訓練兵として最後の晩餐。
酔っ払ってるのかと思うほどに能天気な様子のジャンはそう言う。一応飲んでるのは水なはずだけど。
『 アニも憲兵団でしょ？』
「 そうだけど、あいつと一緒だとは思われたくないね 」
ジャンの方を見て答えるアニ。その視線を追って私もジャンに目を向けると丁度「やっと内地に住めるぜ」と叫んでいた。
どうせ今日もそれにエレンが口を突っ込んで喧嘩するんだろうな。⋯⋯なんて思った矢先、
「 ジャン⋯内地に行かなくても、おまえの脳内は快適だと思うぞ？」
「 あ？俺が頭のめでたいやつだと、そう言いたいのか？エレン 」
いつものように2人の言い争いが始まった。さすがに日常茶飯事すぎて他の人たちも視線だけ2人に向けて、止めようともしない。
「 俺は誰よりも現実を見てる。⋯⋯人類は⋯巨人に勝てない 」
ジャンの言葉はここにいる誰しもが身に染みて感じてたこと。
「 それで？」
「 はぁ？おまえ話聞いてたか？」
「 なぁ⋯あえて希望を捨ててまで、諦めていいことってあるのか？そもそも、巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前だろ 」
エレンの言葉にみんなが耳を傾けた。
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作者名：ぴの
| 作成日時：2023年11月12日 20時
