第54話 ページ10
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「ごめん、待った??」
「何話してたの?」
「んー、幼馴染だからねぇ」
「……ふーん?」
わざわざ話すことじゃないか、と言葉を濁す
「オレ、タケミっちヒナちゃんのとこまで送ってくからケンちんとAは先帰ってて」
「おー」
「はーい、じゃあまたね。
え、ドラケンくん返り血多くないですか……??」
「こんなん今までも見たきただろ
……それよりA、あんまマイキーの機嫌損ねることすんなよな」
……何がでしょうか
「あの言い方はオマエと大寿が仲良く話してたみたいに思われるだろーが」
小声でそういうドラケンくん
「……それになんの問題が?」
本当に大した話じゃなかったのですが。
「……オマエまじで気づいてねぇの??」
「……何にですか??」
どうしてため息をついてるのでしょう。
「……この鈍感が相手とは、マイキーも可哀想だなァ」
ドラケンくんと別れて家に入ると、リビングはまだ灯りが付いていました。
『Aへ
ケーキ美味しかったよ!!さすが私の娘
ママより♡』
机には書き置きがありました。
お母さんの好きなピンクの可愛らしいメモ帳。
「ふふ、良かった」
折角のクリスマスに一緒に過ごせなかった家族の為に作ったカップケーキ
私がこうして皆といられるのも何だかんだ寛容で優しいお母さん達のおかげ。
温かみに浸っていると、いつも通りのチャイムの音が鳴った。
最近来客が多いですね。良きことかな。
「はーい……、え」
ぶすっとした表情でこちらを見るのは万次郎くん。
「どうしたんですか?こんな時間に」
「……オレ、大寿よりもAと仲良いよな??」
「え?
……うん、大事な仲間ですし、信頼できるお友だちですよ!」
「ちげーじゃん!!……オレだけに特別なことは??!してくれないのかよ?!!今日クリスマスだろ!」
ぷんすかと頬を膨らます万次郎くん、かわいい。
はてさて、一体このワガママモードマンジロー(圭介くん命名)、どうしましょうか。
「特別なこと……トクベツ……あ、ちょっとまってて」
「……カップケーキ??」
ちょこん、とその手にのせる
「はい!大寿くんにも、東卍の子にも渡してないです」
「トクベツ?」
「トクベツ」
いつも少し我儘なときはあるけれど、今日は特に甘えたみたいです。
うーん?
「万次郎くん……何かありました?」
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ちちんぷいぷい(プロフ) - だいすきです (2023年2月7日 16時) (レス) @page30 id: 54d9d9d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - とても素敵な作品でした!すごく感動しました。とても読みやすかったです (2022年1月17日 20時) (レス) @page30 id: 67c6d12317 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - ぴのさん» ありがとうございます!!そっちでもお話し出来ると嬉しいですっ!! (2021年12月21日 20時) (レス) id: bf73164f8f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 凛さん» もちろんです!!今から読まさせてもらいますー!!^^ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 楓さん» 嬉しいお言葉です…!!ご愛読ありがとうございました!! (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2021年12月12日 0時