第53話 ページ9
＿＿＿＿
｢大寿テメェ！！！｣
｢隆くん！！｣
大寿くんに殴りかかろうとする隆くんの腕を引っ張って止める。
｢でもマイキーが……｣
｢隆くんだって怪我が酷い。なるべく動かない方がいいです。……それに、万次郎くんは負けないよ｣
｢……！｣
｢無敵のマイキーはこんなもんか？？！残念だ｣
｢……はぁ、1発貰ったのは自分への戒めだ｣
次の瞬間鈍い音がして、視界から大寿くんが消えた
ヒヤヒヤさせやがって、と隆くんが笑った
｢さあ、こんな日に何やってるんだよオマエら
クリスマスは終わっちまったけど、みんなで走るぞ！｣
｢……まだ終わってねぇぞ、東卍！！！
ココ！！外の兵隊よんでこい！！！！
テメェら全員、ここから帰さねぇ！！！！｣
大寿くんはそう言いましたけれど、外の精鋭100人は既にドラケンくんが相手をしていて。
｢大寿、黒龍は強いよ。＿＿＿＿けど、時代は創れねぇ。
東卍は時代を創る。黙って見とけ。｣
大寿くんは戦意喪失、外の黒龍は全員ノサれた。
｢＿＿＿＿
意識を失った武道くんを隆くんが支えて、東卍の皆が帰っていく。
八戒くんと柚葉ちゃんがお話したのを見終えてから、私は大寿くんの隣に座った。
｢ねぇ大寿くん、覚えてますか？｣
｢……あ？｣
｢まだ大寿くんのお母さんが生きてた時、一緒に大寿くんの誕生日パーティーしたよね
自分が主役のくせに、ケーキは八戒くんと柚葉ちゃん、私にばっか食べさせようとしてさ、ぶっきらぼうにだったけど｣
そう笑いながら寒そうな大寿くんに自分のコートをかける
大寿くんは何が言いたいんだという目でこちらを見ていた
｢大寿くん、優しいですよね。いつも優しい。
八戒くんと柚葉ちゃんのことも大好きだって私は知ってるよ。｣
謝らなきゃいけない部分もあると思うけど、と付け足す
目の前に大寿くんが来て、私の頭を撫でる。
たまに見る、笑顔じゃないけど優しいその顔。
私は結構その顔が好きだった。
｢……マイキーが待ってんぞ、行ってこい｣
｢うん。わかった。
そのコート貸すから、今度また返しに来てくださいね｣
今すぐどこかにフラッと消えてしまいそうだったから。
｢じゃあ、約束！｣
｢……しょうがねぇな、Aは｣
こっちを見ている万次郎くん達の所へ走った。
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ちちんぷいぷい(プロフ) - だいすきです (2023年2月7日 16時) (
レス) @page30 id: 54d9d9d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - とても素敵な作品でした！すごく感動しました。とても読みやすかったです (2022年1月17日 20時) (レス) @page30 id: 67c6d12317 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - ぴのさん» ありがとうございます！！そっちでもお話し出来ると嬉しいですっ！！ (2021年12月21日 20時) (レス) id: bf73164f8f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 凛さん» もちろんです！！今から読まさせてもらいますー！！^^ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 楓さん» 嬉しいお言葉です…！！ご愛読ありがとうございました！！ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年12月12日 0時
