金髪の少年、覚悟を語る ページ8
＿＿＿＿
Aさんに黒龍を潰す提案を断られた時、正直理解できなかった。
いつだってAさんはオレのことを助けてくれたから。そしてオレはそれに当たり前のように甘えていた。
だから、また今回もそうしてもらおうとしたのだ。
……けど、それはオレのエゴでしかなかった。
ヒナを助けるのは誰だ？
未来を変えられるのは誰だ？
Aさんじゃない、オレなんだ。
そう臨んだ聖夜決戦。
状況は絶望的、誰が生きて帰れるかも分からない。
けれど、それでも、
オレは
｢……はは、幻聴まで聞こえてきやがった。｣
薄れゆく意識のなか。
八戒の声を頼りに外から聞こえる幻聴とやらに耳を傾けると、それ聞きなれたバブの音だった。
｢＿＿＿＿メリークリスマス｣
そこに居たのは、マイキーくんとAさんだった。
｢Aさん……オレ、ひとりじゃ無理だったけど……Aさんが居なくても戦えました……！｣
｢……ごめん、武道くん｣
Aさんは頭を下げた。どうしてだ？オレが頭を下げなければいけないのに。
｢……やっぱり、私も来れば良かったな。｣
そう呟くAさん。
貴方はどこまで知っているのだろうか。オレ達の何を見てきたのだろうか。
そう思う間もなく、Aさんはマイキーくんに言った。
｢万次郎くんは大寿くんの方を。
私は皆の手当てしてから応戦するね｣
……ん？？
｢……は？いま、Aさんなんて？｣
そう言ったのは千冬だった。
｢え？だから私は皆の……｣
｢……私？お、オマエ……もしかして、女？？｣
｢うん。そうだよ｣
刹那、千冬の叫び声が聞こえた。
なんだ、オマエまだまだ元気じゃんか。
｢相棒？！！オマエ知ってたのかよ？！｣
｢まぁ色々あって……いやでも黒龍のヤツらは知らないんじゃ……？！｣
｢オレとココはAと昔からのダチだし、ボスもAの幼馴染だ。｣
｢もう千冬くん以外知ってるし、私は君のことも信用してるしいいかなーと思って｣
軽く笑うAさん。
……なんか、今日起こった出来事で一番衝撃かもしれない。
オレと千冬が放心していると、デケェ音が聞こえた。
一瞬軽くなった雰囲気が一気に冷めていくのを感じた。
｢＿＿＿＿無敵のマイキー、破れたりぃぃ！！！｣
｢……マイキー……くん？｣
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ちちんぷいぷい(プロフ) - だいすきです (2023年2月7日 16時) (
レス) @page30 id: 54d9d9d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - とても素敵な作品でした！すごく感動しました。とても読みやすかったです (2022年1月17日 20時) (レス) @page30 id: 67c6d12317 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - ぴのさん» ありがとうございます！！そっちでもお話し出来ると嬉しいですっ！！ (2021年12月21日 20時) (レス) id: bf73164f8f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 凛さん» もちろんです！！今から読まさせてもらいますー！！^^ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 楓さん» 嬉しいお言葉です…！！ご愛読ありがとうございました！！ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年12月12日 0時
