泡沫の君を繋ぎ止めて ページ28
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真っ白なベールに身を包み、明媚な赤を唇にのせる。
「私、変じゃない?大丈夫??」
「バッチリだよ!めちゃくちゃかわいい!!」
「Aさん素敵……!!」
「流石三ツ谷、このドレス可愛いな」
拝啓、前世のお母さんとお父さんへ。
私は今、こちらの世界で22歳になりました。
「どうしよう……もうウチ泣いてるんだけど……!!」
「エマちゃん泣きすぎだよぉ……!」
「ヒナちゃんも泣いてるじゃん」
「全員泣きすぎです!もー、皆気が早い……」
大好きな友達に囲まれて、今日を迎えております。
「A」
「隆くん!!」
「ドレス、変なところ無いか?」
「バッチリだよ、ありがとう」
このドレスは隆くんが作ってくれました。
可愛らしくてシンプルで、私の好きなデザイン。
「……似合ってる。」
「ふふ、ありがとう」
「そろそろウチらも中入らないと。じゃあ、後でねA」
隆くんはデザイナー、一虎くんと圭介くんは千冬くんが店長のペットショップで働いていて、パーくんはペーくんと一緒に不動産屋。
ドラケンくんは青宗くんと真一郎くんのバイク屋に勤めたし、一くんは外資系の企業のルーキー。
稀咲くんはIT会社の社長で武道くんはレンタルビデオ屋の店長になったそうです。
他にも沢山の人が、表舞台で輝いています。
私は前世からずっとやりたかった職業に就きながら、大好きな人のたい焼き屋さんを手伝っています。
そして今日は、私たちの結婚式です。
式場のドアが開けば、もう既に待っている最愛の人。
こちらを見る目線は昔から少しも変わらず、優しくてあったかい。
一歩一歩近づいて行く。
「万次郎くん、スーツかっこいいね」
「Aこそ、世界で一番キレイだ」
「今日の万次郎くん、キザっぽい」
「照れてるくせに」
前には、神父役を務めてくれた圭介くん。
昨日千冬くんといっぱい練習したってメールをくれました。
「貴男は彼女を妻とし、いつまでも愛し続けると誓いますか?」
「誓います」
「貴女は彼を夫とし、変わらぬ愛で支え続けると誓いますか?」
「はい、誓います」
「……マイキー、A、おめでとう」
薬指には、2人の証がはめられた。
「では、誓いのキスを」
ベールが上げられて、再び視線が会う。
「ねぇ、万次郎くん」
「なぁに?A」
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ちちんぷいぷい(プロフ) - だいすきです (2023年2月7日 16時) (レス) @page30 id: 54d9d9d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - とても素敵な作品でした!すごく感動しました。とても読みやすかったです (2022年1月17日 20時) (レス) @page30 id: 67c6d12317 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - ぴのさん» ありがとうございます!!そっちでもお話し出来ると嬉しいですっ!! (2021年12月21日 20時) (レス) id: bf73164f8f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 凛さん» もちろんです!!今から読まさせてもらいますー!!^^ (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 楓さん» 嬉しいお言葉です…!!ご愛読ありがとうございました!! (2021年12月20日 22時) (レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2021年12月12日 0時