瀬名先輩�� ページ9
瀬名先輩はふう、と息を吐いて項垂れている私と司くんを見た。
「……ま、これはかさくんとあんたの不注意が招いたことだしねぇ」
A、と名前を呼ばれて顔を上げた。
笑顔の消えた、真剣な顔で瀬名先輩は私に告げた。
「だから、あんたはキッチリかさくんの体型管理をもとに戻るまでやること。
ほんのちょっとだから、ちょっと頑張ればすぐに減量できると思うけどねぇ。
でもライブが無事に終わるまでは、かさくんの体型管理はあんたの仕事。いい？A」
「はい、すみませんでした。しっかり管理させて頂きます……」
今度は私がしおしおと頭を下げる番だった。
頭を上げると、司くんとばっちり目が合う。
この子のことだから、私が自分のことで怒られているのを申し訳なく思っているだろう。
だから司くんが口を開く前に、私が先に言葉を発した。
「謝らないで。私のせいでもあるから」
「し、しかしっ」
「ううん、元はといえば、司くんにたくさんお菓子を食べさせた私のせいだし。
司くんがなんでも美味しそうに食べてくれるから、ちょっと調子に乗りすぎちゃった、ごめんね」
「そんな、お姉さまはちっとも悪くありません」
ぶんぶんと首を振る彼に『大丈夫』というように軽く微笑んで、私は頭を仕事モードに切り替える。
「ライブまで体型管理は私がします。用事のない放課後は連絡をください。
ライブの練習メニューと並行してできそうな減量メニューを明日までに考えてくるから、暇を見つけてやってほしい。
あと……お菓子は当分禁止です」
「うう……わかりました」
涙目の司くんに半端ではない罪悪感を感じる。
しかしこれもすべて自分の責任なのだ。
責任もって、ライブが終わるまでは面倒見よう、と心に決めた。
終わり
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凪湖(プロフ) - はる。さん» リクエストありがとうございます…！ポテチ食べるの絶対かわいいですね……受験が落ち着いてからになる可能性が高いですが必ず書かせていただきます！(^ｰ^) (2017年7月18日 15時) (
レス) id: 164e72d894 (このIDを非表示/違反報告)
はる。(プロフ) - かさくんと転校生ちゃんがポテトチップスのり塩味LLサイズ食べてるところを見たいです…！ついでに瀬名先輩に見つかったらもっといいです…！リクエスト書いて下さると嬉しいです！宜しくお願いします。 (2017年7月12日 7時) (レス) id: 905d58e753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪湖 | 作成日時：2017年7月2日 14時
