PINK and YELLOW

○●TREASURE*2*●○t ページ22

･



３年前


彼女が一人の男と歩いているのを


偶然見てしまった。




その時、俺は

Aとの連絡を絶った




ショックだった。


３年もずっと一緒にいたのに

裏切られた


って







一日に何回も掛かって来る電話

メール




時には、彼女が家まで来た。



｢裕太...？いる？｣


って言った君は

ドアの向こうで泣き崩れてしまった。



ごめんね

ごめんね


って






それから半年が経って

ある事がわかった。




彼女は浮気なんかじゃなくて


彼は彼女の義理の兄だった。



女だから、男の人が付けるものがわからない

って２人で俺のアクセサリーを

選んでくれていた。




金の十字架のネックレス。







『Aに謝りに行きたい』


そうお兄ちゃんに伝えたけど


その時はもう遅かった。




俺の家に来なくなった日、

彼女は俺の家に来る途中で

トラックに跳ねられた。



心肺停止で

もう目が醒めることは無いって。





｢ごめん...っ

ごめんね...

俺のせいで...っ｣




君の鼓動はもう聞こえないけど





･

○●TREASURE*3*●○t→←○●TREASURE*1*●○t

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す