PINK and YELLOW

◇◆笑顔で...*3*◆◇F ページ18

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帰りたい...




式が終わったら、太輔に一言言って帰ろう




とその時、後ろから叩かれた肩


｢あの...｣





新婦さんだった



さやか｢..Aさんですよね？｣



｢は..い...｣




さやか｢良かったぁー^^

太輔が、お世話になっています

アルバムで、お写真見させてもらいました^^｣



｢..いえ、こちらこそお世話になっています^^｣


無理矢理笑顔を作る




さやか｢二次会にも、ぜひいらしてください

太輔も、Aさんが来るの待っていると思うので｣


ニコッと笑うと



｢芸能人の方が沢山いらっしゃって緊張します...

楽しんでくださいね｣




そういうと、お色直しをしたピンクのドレスの裾を持ち

挨拶をしている太輔の傍に戻っていった。





...太輔は私の所に来てくれないのね...









『待っていると思うので^^』


その言葉が嫌だった


妻の余裕？

もう太輔はあなたのものだからね





そう心の中で言っている私。



彼女も、太輔も悪くない...



悪いのは太輔を好きになってしまった自分

子供っぽい嫉妬をしてしまう自分

いつまでも諦められない自分





そう言い聞かせても、モヤモヤと広がる黒い雲は
私の心を包んでいった




その心に、二人を暖かく見守る

太陽の光なんて


なかった




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