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16:父親の愛。 ページ16

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「あれ?もっと、ハイテンションだと
思ったんだけど・・・?」




「いらっしゃい、
それがさ、なんかちょっと急に・・・、」




「何?なんかあった?」




「考えても仕方ないことを考えちゃってた。」



「そっか。あまり考えすぎちゃダメだよ!
あと、溜め込む前に私にちゃんと話してよね」




「うん、ありがとう。」









「宏斗〜〜Aの事、
まんまって呼んだの?すごいねえ」









里奈は、宏斗のことをすっごく可愛がってくれる
私の家に来ればすぐ、

宏斗のところへ行き、
デレデレしてる



もはや、私に会いに来てるんじゃなくて
宏斗が目当てだな・・・!?







もちろん、それは嬉しい


すっごく嬉しい。









宏斗の事を可愛がってくれる人が
身近にいるのって心強いし有難いし





この先、沢山の愛が宏斗に注ぎ込まれたら
それはそれは私にとって幸せなこと。






唯一、父親の愛を知らないまま
育っていくからこそ


一人一人が向けてくれる宏斗への
愛情が隙間なく伝わってくれたらいいな。




「Aはそろそろ、仕事始めるの?」









求人募集のページを
ひたすらめくってる私



そんな私を見て里奈は心配そうに聞く









「うん、そのつもり。」




「そっか、なら私が宏斗のこと預かるよ。」




「え、本当に?」




「もちろん。私の子供とも
仲良くなってもらいたいし、
何より私はAの力になりたいんだよ」





「里奈・・・ほんっとうにありがとう」







里奈には本当に宏斗を授かってから
支えてもらってばかり、

私これから、里奈に恩返ししていけるかな

私は里奈の支えに、なれてるのかな・・・






自分のことで精一杯で・・・、
できてない気がする。









「今申し訳ないなーとか
しょうもないこと考えてるでしょ?」




「しょうもないって・・・
だって有り難すぎるから」




「ふふ、宏斗が可愛すぎて
私からしたら預けてもらえるの
幸せなんだけど」



「もう本当に、ありがとう
お願いしていい?」



「もちろん!」









宏斗はあまり泣かない方だから
そこは安心だけど

宏斗の傍から長時間離れることは
これまでなかったから

寂しい思いさせちゃうよね・・・

もしかしたら、
ずっと泣いちゃうかも・・・

17:イチゴ。→←15:魅力でいっぱいの子。



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むむそ(プロフ) - 難しいお話かもしれませんがとっても好きなお話です…!更新楽しみにしております…!! (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: 4e14cc707d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴの。 | 作成日時:2022年12月24日 6時

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