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6:家庭の味。 ページ6

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「・・・A、ちょっと痩せた?
つわりはどう?辛いよね」









「ちょっとだけ。」








「私今日親が子供の面倒見てくれるから
泊まっていってもいい?」







「逆にいいの?」







「うん、今日はつわり中でも
食べやすいもの作るね」







「ありがとう」




幼い頃、両親を事故で亡くした私は、
家庭の味なんて分からなかったけど



里奈が作るご飯は

とっても体にも心にも染みて


一気に心が温かくなるんだ。









宏光も沢山褒めてくれたよね


私の作るご飯が世界一だって






その笑顔が嬉しくて


沢山作りすぎちゃっても全部食べてくれて









家族ができるとこんな感じなのかなって



そんな気分を味わせてくれた。









「・・・宏光から連絡は?」







「ううん、携帯も変えたし
住所もきっと知られることは無いから」






「じゃあ本当にもう・・・」






「やめてよ、また泣いちゃうから」






「・・・・・・・・この子、男の子かな?女の子かな。」









しゃがんで私のお腹に手を当てる。









「ふふ。どうだろう・・・待ち遠しいな。」







「A、なんかすっかり母親の顔になってる
君のママはとっても君のことが愛しいんだね」









お腹に語りかける里奈の言葉にまたウルッとして




だけどちゃんと、我慢できたよ









私が強くならなきゃ



泣いてばっかりじゃこの子を守れないし



幸せにできないから。

7:半年後。→←5:ペアリング。



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むむそ(プロフ) - 難しいお話かもしれませんがとっても好きなお話です…!更新楽しみにしております…!! (2023年4月7日 21時) (レス) @page21 id: 4e14cc707d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴの。 | 作成日時:2022年12月24日 6時

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