４：傍にいない日々。 ページ4
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きっとこの事が知れたら
宏光は怒るに違いない。
なんでそんな勝手な決断したんだって私を責めて
何も知らなかった自分を責めると思う
だから私は絶対に
もう二度と宏光には会わない
宏光の心と
お腹にいる最愛の人との子を守るために。
早速、携帯も解約して
もう宏光と繋がっていたものがなくなった。
仕事･･･そろそろ終わる時間かな？
電話かけてきてたらどうしよう
繋がらない電話に宏光は何を思うんだろう
ごめんね、本当にごめん。
何も知らせずに居なくなって、ごめんなさい。
頭の中はいつでも樹の事だらけで
毎日眠る前には不安に襲われて
どうしても涙を流してしまう
宏光の家から出てもう1週間がたった。
宏光が傍にいない日々は
何の色もない毎日で、思ったより辛いんだね
大好きな人から離れるのって
自分で自分を殺していく様なものかもしれない
今日は産婦人科に行ってエコーの写真を見せてもらった。
まだ全然小さくって
体が出来ていくのはまだまだこれからだけど
可愛くて仕方なかった
女の子かな、男の子かな
そんな会話も宏光とできない
してみたかったなぁ
そしたらきっと、宏光はどっちでもいいって言うと思う。
男の子でも女の子でも無事に産まれてきてくれれば
それでいいって
宏光ならそう言うに違いない
そしてそんな宏光に私は惚れ直して
宏光との子を産めることを
めちゃくちゃ幸せに思うんだ。
スーパーで買い物をしてる途中、
小さな子供を連れてる夫婦を見て
ふとそんなことを思った。
すぐに、宏光の事を思い浮かべて
連想しちゃうんだよな･･･
もう、忘れていかないとって思うけど
宏光との思い出が今の私の生きていく糧になってるから、
まだ当分、宏光の事を忘れようと頑張らなくてもいいかな･･･？
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むむそ(プロフ) - 難しいお話かもしれませんがとっても好きなお話です…！更新楽しみにしております…！！ (2023年4月7日 21時) (
レス) @page21 id: 4e14cc707d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの。
| 作成日時：2022年12月24日 6時
