【銀魂】甘党教師と秘密の関係を。4

92　[叶わない] ページ2

A「うん…私は総悟を姉弟としてしか見てない。」

沖田は力なく笑みを浮かべた

沖田「…なぁ、これからも…
俺のねーちゃんでいてくれやすかィ？」

A「勿論だよ、総悟。」

ニコッと笑うとAは
ぐしゃぐしゃと力いっぱい沖田の頭を撫でた

撫でを受けると顔をあげてAを見た

沖田「ちょっとトイレ行ってきやす」

そう言い残して沖田はホールから出た







・






向かった先はホテルの自分の部屋。


沖田「……ｸｿｯ……」

そう小さく呟くと沖田は

ホテルの部屋でポロポロと涙を溢しながら泣いた。






・






Aも浮かない表情である。

気分も乗らない状態だ。

そんなAの様子に気付いた人が一人。



？「…大丈夫か？」



A「うん…、大丈夫」

？「大丈夫そうには見えねーよ？」

方眉をあげてAの顔を覗き込む

A「土方君こそ、元気ないよ？」

土方「そうか？んな事ねェけど…。」

A「なら、いいんだ」

苦笑いを土方に向けてはえへへと笑う


土方「よかったら、俺と踊らねェか…？」


目を逸らして少し頬を赤くして言う
土方にクスクスとAは笑った

土方「わっ…笑うんじゃねぇっ！」

A「いや、人によって誘い方が違うなーって…ね？」

口元を緩めると土方を見上げた

土方「当たり前だろ。……よかった、笑った。」

呆れた表情をしてから安心したような表情に変わる

A「ん？」

土方「なんでもねぇっ、ほら、手。」

土方はAの手をゆっくり触れて手を繋ぐ

A「手、冷たいね」

土方「そうか？Aもつめてぇ。」

ゆっくりと踊る人混みに混ざるとステップを踏む

A「あっ、ほら、心があったかいとか言うよね」

土方「そうだな」

A「土方は優しいから手が冷たいんだよ」

土方「やっ……優しい…？」

目をぱちくりとさせて土方はAを見下ろすと頬を赤くした

A「顔、赤いよ？」

からかうように言うAに土方は眉を寄せる

土方「うるせー。」

A「ごめんっ、怒らないでね…」

苦笑いを浮かべて詫びるAをクスッと笑う

土方「本気にしてんのか？冗談だろ。冗談。」



楽しそうに話す土方とA。

そんな時間はあっという間なようで…。

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