結婚してぇ ページ38
「中間さん何をそんなに真剣に見てるんですか？」
ある日のお昼
Aが社食のトレーをテーブルに下ろし椅子を引きながら
スマホに没頭する淳太に声をかけた
「ん？これ」
「…ああ！あの女優さん！結婚したんですか！」
「そう、それもすでに妊娠中らしいで」
「へぇーおめでたいですねぇ」
そんな会話をしている間に他の5人も続々と集まり
それぞれご飯を食べ始めたが
「あー。あー！ええなぁー！」
「なしてん淳太笑」
「俺も結婚してぇー！！！」
両頬に両手を当て夢見心地な表情をする淳太に
照史濱ちゃんは呆れ笑い、流星神ちゃん小瀧はため息
「淳太っていっっっっつもそれやな」
「何が悪いねん、のんちゃんも思うやろ？」
「望と一緒にしやんといて？
淳太くん彼女もおったことないやろ？笑」
「照史が知らんとこであるし！今おらんだけやし！」
「じゃあ今好きな人は？おらへんの？」
「…いるけど」
「ええええええ！？」
濱ちゃんの質問からまさかの収穫があり
一同絶叫レベルで驚く
「え、ま、誰！？」
「しげもみんなも知らんかもしれへんけど
俺が朝会社来る時間に受付におる子。
いっつも俺におはようって言ってくれんねん」
「…え？」
「だから！おはようって挨拶してくれんねんて！」
「なぁ神ちゃん、それが受付嬢の仕事ちゃうの…？」
「のんちゃんしーっ、それ言うたらあかんやつ」
流石の小瀧もからかえないくらい嬉しそうな淳太
「で？進展はあるんですか！？」
「俺もおはようって返してる」
「…後は？」
「目見て会釈したら向こうもニコってしてくれるで」
「…他には」
「他の作業してても俺が通ったら顔上げてくれんねん。
めっちゃキュンとせえへん？」
「なぁ神ちゃん、それが受付嬢の仕事ちゃうの…？」
「しーっのんちゃん、ごもっともやけどしーっ」
絶句するAに全く気付かない淳太
「淳太。お前は中学生か」
全員を代弁して俺が言った
「三十路にもなってそんなんで満足してるん？
そんなん一生結婚どころか彼女もでけへんて」
「じゃあどうしたらええねん！」
「あぷろーちやでお兄さん、あぷろーち！」
子供をあやすように言う照史
「流石にもっと積極的に行かんと
そもそも好きって気持ちが伝わらへんかもしれんなぁー」
「積極的にって、例えば濱ちゃんなら？」
「んー分からへんけどぉ、とりあえず
2人でご飯くらいは行かんとあかんのちゃう？
そのためにちょっと手順踏んどかな。なぁ？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
