作戦実行 ページ39
「手順。手順？てじゅん…」
機械故障のように唱え始める淳太
「じゃーたとえばその子は淳太の名前知っとる？」
「うーんそれはどうなんやろ…」
「んじゃそっからやな。1回話しかけてみ？」
「いや、でも仕事の邪魔したくないし」
「なくし物でもしたことにしたらええやん」
「た、確かに…」
流星のあっけらかんとした助言を丸呑みにし
ひとまずそこから始めることになった
「今更やけどさ、本気なん？」
次の日の朝
ロビーの柱の裏で俺ら6人が見守る中不安そうな淳太
ちなみにAは遅刻
「だからだいじょーぶやって」
「って昨日から言うてるけど流星も何の根拠で」
「淳太まさか！えぇ！流星のこと信じられへんの！？」
「いや、そうは言ってないけど」
「最低やこいつ！長い付き合いでいっつもあんなに世話なってんのに！
人間のゴミや！自主的にゴミステーション行け！んでカラスに突かれ」
「そろそろ黙らなしばき回すぞ重岡」
「まぁまぁまぁ！しげのことは気にした分だけ損なのは
淳太くんも分かっとることやろ？」
「とりあえず行ってあかんかったら次探せばええやん！な？」
古い付き合いの照史と濱ちゃんの説得により
目を瞑り深呼吸しながら肩を上下させた淳太は
険しい顔で俺らと目を合わせ
大きく1回頷いてから戦場に出て行くように歩き始めた
ちなみにここまで1回も喋ってへん小瀧と神ちゃんは
今ここにおることが奇跡みたいな低血圧ペアやから
喋らんでも許したってな笑
「あ！話しかけてんで！」
照史の声で小瀧と神ちゃんから受付に目を移すと
ちょうど妙に姿勢がいい淳太があの子に声をかけた所
「あ！あの…」
緊張で声量を間違えたおかげでそれだけ聞こえたけど
それ以外は何も聞こえへん
「んもぉぜんっぜんあかんやんこの場所！淳太くん声上げて！」
「もっと前行くか？」
「え！ちょぉしげ、それは攻めすぎなんちゃう？」
「別に淳太にバレても何もないやん。濱ちゃんはあるん？」
「そらぁないけど…」
「淳太くんはええねんけど女の子が、なぁ？」
俺と照史と濱ちゃんでやんや言うてる間に
後ろからバタバタ足音が
「はぁ、はぁ、間に合った？」
「お！Aちゃ」
「A先輩おはざすぅー！！！」
神ちゃんの肩を借りながら上がった息を落ち着かせるAは
濱ちゃんに会釈、小瀧に適当に返事
俺と目が合うと迷ったような顔をしたけど
俺がよっ、と小さく手を上げると
口角を上げ小さく頷いた
うーん絶妙な気まずさ。倦怠期やな。
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てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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