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その後もノゾムが誰にも見えないことを忘れて
色々な話で盛り上がった
お互いの学校や生活スタイル、趣味や流行っていること。
ノゾムとは波長が合うのか
そんな話をしているだけで幸せな気持ちになれた
「あっそろそろ行かな怒られてまう」
辺りを見回すとすでに暗くて時計を確認すると
恐ろしい速度で秒針が進んでいて思わず声が出そうになる
「あぁ…小人はほら、人間は人間でも
子供、つまり若さをエネルギーに生きとるから。
多分俺とおるからAちゃんだけ時間早く進んでんねん」
ということですっかり真っ暗になってしまったけど
イルミネーションのお陰でまだ明るい街を2人で歩く
「家まで送ってくで。ここでは物騒なこともよくあるんやろ？」
その道中でもプレゼントを小脇に抱え
ダッシュでおもちゃ屋さんから出て来た仕事帰りのお兄さんと、
隣で歩いている女性を気にしながら
スーツ姿でほろ酔いで歩いているお兄さんにおまじないをかけるノゾム
「なぁAちゃん？」
「ん？」
「…手、繋いでもいい？」
「…え」
俯いて私に手を差し出すから
自然とその手に自分の手を重ねた
「ええの？無理してへん？」
「ううん、してない」
よかった、と笑うノゾムにまた胸が温かくなると同時に
きゅーっと苦しくなる感触がした
これで家に着いちゃったらもうノゾムとはお別れなんだな。
そう思ったら今日知り合ったはずなのに
どうしようもなく寂しくて手をさらに強く握る
「ん？」
「ううん、ごめん」
「んーん、嬉しい」
とうとう私の家がある
あまり人通りのない道に差し掛かった
「ほんま何もかもありがとうAちゃん。
お礼に1番欲しい物あげる。…あれ、やろ？」
彼氏。
確かにそう言い続けて来たけど、それが貰えちゃったら。
「でも、ノゾムと来年会えなくなる」
「嫌なん？」
嫌だよ。
だって、初めて本気で男の人を好きになったんだもん。
この人なら付き合いたいって人に、今日初めて会ったんだもん。
「何か…寂しくなりそう。今日初めて会ったのに」
そう言うとはぁ、と小さなため息をつくノゾム
「じゃあこれ。俺からプレゼント」
と渡されたのは緑の葉がついた枝
「何？これ」
「ヤドリギ言うねん」
「ヤドリギ？」
「そう。海外ではな？」
そう言って私の手首を掴んでヤドリギを頭上に上げさせ
腰を曲げ私に視線を合わせる
「ヤドリギの下におる男女は、キスすんねんて」
そのまま顔が近づいて来て唇と唇がくっついた
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てでぃー(プロフ) - アップルパイさん» こちらにまでありがとうございますー！両方とも読んでいただけてとっても嬉しいです。またクリスマスが近づいてきた頃にぜひ思い出してやってください！ (2019年3月24日 2時) (
レス) id: ebc728ddf8 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - とってもいいお話でした！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: ae68382578 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - ゆうひさん» いえいえ！気になっていただけただけで嬉しいですよ。最後はもはや若干寄せましたよね笑 締め方に迷っていた時にタイトルを先に考えていたらふと閃きまして笑 (2018年12月24日 0時) (レス) id: ebc728ddf8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - てでぃーさん» あ 、ほんとだ 。ちゃんと読めてなくてごめんなさい !! まつりちゃんの台詞とか 、合いすぎてて … 笑 (2018年12月23日 23時) (レス) id: da02c26587 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - ゆうひさん» こんばんは！『作者より』にも記載したのですが、最後に曲名だけタイトルとして借りたので一応無関係です…が、今考えてみたら意外と歌詞に当てはまってますね！そう考えて頂いても構いません！笑 適当なことをしてすいません…笑 (2018年12月23日 22時) (レス) id: ebc728ddf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てでぃー
| 作成日時：2018年12月9日 0時
