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Aさんが選んだ映画は最新作でも話題のロングラン公開中の話題作でもなく、期間限定のリバイバル上映の作品だった。
�犹笋瞭�の中には消しゴムがあるみたい��
この台詞でひと昔前に話題になった純愛ラブストーリー。
Aさんは俺のチケットを買う為に売り場まで戻ってくれた。言われるがまま映画のタイトルと上映時刻を指定すると座席選択の画面に切り替わる。
Aさんの選んだ席だけが色が変わっていた。
全体のど真ん中。
もう間も無く上映だというのに他の購入者はいないようだった。
「ふふ、松村くん見て！特等席でしょ」
へへん、といかにも得意げなAさんもかわいい。
と、ここで急にビビリな俺が顔を出す。
『席って、隣･･･でもいいですか？』
「あはは、松村くんってば！一緒に観るのに隣じゃなくてどこで観るの」
客観的に見ればすっとぼけた質問をした俺がツボに入ったらしいAさん。涙がうっすら出るくらい笑っていた。
飲み物を片手に指定のスクリーンへ。
たぶん、1番少ない座席数のその部屋。
･･･僭越ながら、まるでデートみたいだ。
映画館の電気がふわっと消える瞬間が好きだ。
今から映画が始まるよと、視覚に刷り込まれているだけかもしれないが、感覚的に好きだ。
映画のあらすじはこうだった。
住む世界が違う2人が偶然出会い、恋に落ち、永遠の愛を誓う。しかしそこで女性に病魔がおそいかかる。若年性認知症。
記憶が、2人の思い出がひとつひとつ女性の中から消えていく。自身を元恋人と間違われようとも、忘れられようとも献身的な愛を貫く男性。悲しい題材の中にも一筋光が見える気がする、そんな作品。
人でなしだと思われるかもしれないが、今までこういった恋愛ものを観ても涙1つ流したことがなかった。
それがどうだ。
図々しいのは百も承知だが、もしAさんと俺が付き合って･･･
こんな妄想をして物語と重ね合わせて観ると、涙が止まらない。俺もこんな風に愛を貫きたいとさえ。
人を好きになると言うことを知った俺の変化かもしれない。
･･･鼻をすする音は俺だけ。
途中、隣をちらりと見たけれどスクリーンをじっと見つめるAさんは映画を観ているようで、どこか違う。
涙は見えない。まるで心ここに在らずのようだった。
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月妃(プロフ) - yuuuuuukaさん» そう言って頂いて私の方がテンション上がってます！！！私の中で年下という設定を1番大切に書いているつもりなのでその感想、泣いて喜んでます！ももほく、これからもよろしくお願いします(^^)更新も頑張ります！ (2021年1月18日 2時) (
レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
yuuuuuuka(プロフ) - とても大好きな作品で更新されてるたびにテンションが上がります！！北斗くんの年下男の子感も、ももちゃんも可愛すぎます^ ^最後まで楽しみにしてます。お忙しいと思いますが更新頑張って下さい。 (2021年1月17日 21時) (レス) id: 8fc0637993 (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - kaaaaaa0615さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！本日1話up予定です！これからもお付き合い頂けると幸いです(^^)北斗くん共々よろしくお願いいたします！ (2021年1月17日 8時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - とても大好きな作品で、毎回楽しみながら読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2021年1月16日 23時) (レス) id: 34bbe03f6c (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - もふもふさん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです！！年上モモちゃんに振り回される優等生わんこの北斗くんをこれからもよろしくお願いします(^^)更新頑張ります！ (2020年12月19日 3時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月妃 | 作成日時：2020年10月17日 19時
