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『泥棒って叫びますよ。返してください』
「おとなしく待っていたらきちんと返しますから」
『だから、安室さんは帰って寝てってさっきから言って…』
ギャンギャンと騒いでいると、ふにっと優しく安室さんの人差し指が私の唇に触れた。
そして、少しかがんで私と視線を合わせる。
「君を家に送るのは、俺からのクリスマスプレゼントだ。�牴境瓩�言ってるんだよ？それを拒むほどAは悪い子じゃないだろう？」
『っっ！！』
その優しい目線に、優しい表情に、私は一瞬息をのんだ。
徐々に顔に熱を持つ。
『…な、にそれ。ずるい。卑怯です。私がその安室さんが好きだから、断るのに弱いことを知っててやるなんて』
「ははっ。僕はずるい男ですよ。それに、あなただって目の下にくまができてます。疲れてますよね？」
『……』
何よこのイケメン店員。
本当にずるいわよ。
そんなに優しい表情で、今まで誰も気がつかなかったことに気づいて言わないでよ。
どうして気づいたの。
これでも隠すことは得意だから、寝不足なんて絶対バレてないと思ってたのに。
「ファンデーションでくまを隠すのは僕だけじゃなかったですね」
『……女が化粧をするのは当たり前です』
「ははっ。そこはそうですねって素直になるところですよ」
『……』
「そんなに心配そうな顔をしなくても僕は明日は仕事が休みです。ゆっくり寝るので体調は崩しませんよ。それに、体は強い方なので体調なんて滅多に崩しません。気にしなくていいですよ」
にこりと笑って、待っていてくださいね。と言い残し、奥に入っていってしまった安室さん。
その姿を見て歩いて帰る気が失せてしまい、ストンと椅子に座った。
俺からのクリスマスプレゼントって何よ。
かっこつけちゃって。
俺が言ってるのだから断らないだろう？という意味を含んだ言葉なんて、イケメンじゃないと言えないわよ。
イケメンだから言われて効果抜群なのよ。
自分の顔に感謝するのね。
イケメンじゃなかったら鳥肌よ。
…そうよ。
安室さんがイケメンじゃなかったら
私が彼を好きじゃなかったら、鳥肌が立ってたわよ。
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はりねずみ。(プロフ) - 由羅さん» 神だなんてもったいないお言葉です……！ありがとうございます！ (2020年3月15日 17時) (
レス) id: f57cf1299c (このIDを非表示/違反報告)
由羅(プロフ) - 神、神ですね……神としかいいようがないです (2020年3月10日 14時) (レス) id: a829207c12 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - 笑々さん» ありがとうございます！！笑っていただけて嬉しいです！私自身、そんな感じの会話が大好きなので、安室さんたちにもやってもらいました笑 ありがとうございます！ (2019年10月10日 23時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 名前を呼ばせるところで、早すぎだろなんか腹立つな は声をあげて笑いました笑 ありがとうございます笑 (2019年9月23日 10時) (レス) id: f052978bd7 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ。(プロフ) - ここねさん» きゃー！ありがとうございます！！とても！すごく！本当に嬉しいです！！続編でも面白さとキュンキュンを追求してお話を進めれるように頑張りますね！これからもよろしくお願いします！ (2019年5月12日 17時) (レス) id: 2649fb9203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりねずみ。 | 作成日時：2018年12月12日 7時
