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アイドル ページ5
"ズキッ"
胸が痛い。苦しい。
彼を見るだけでテンション高くなる俺はどこにいったの？
今は彼を思い出すだけで胸が痛いよ
"彼の虜"
いつの間にかそうなってたけど、それはきっと"ただの虜"やなくて
"好きな人"
俺はアイドルでありながら、自分のファンである彼に恋してたんや
絶対にしてはいけない恋
禁断の恋やとわかってる
でも、この感情に気づいてしまった以上、俺は彼をただのファンとしては見れなくなってしまった
昔から応援してくれるファンはたくさんおって、彼はその中でも特別な存在やと思ってたけど
まさか…
まさか恋してるなんて…
"ピコンッ"
はま大丈夫かー?
体調でも悪いんか?
スマホの通知で我に返る
そういえば俺、トイレ行くって言ってここに来たんやった
彼を見つけて、恋心に気づいて
気が付けば席を立ってからだいぶ時間が経ってる
"大丈夫！今戻るところ！
心配かけてもうたなって思いながら連絡を入れてトイレを出ようとしたとき
「わっ…！」
？「あ、すみません！…って、え！！」
誰かにぶつかりそうになって顔をあげると、そこには今さっき気づいたばかりの俺の好きな人が
どうしよう。まさか対面しちゃうなんて。
プチパニックのなか、俺は彼の言葉に"アイドルの小瀧望"として対応するしかなかった
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月8日 23時
