俺の一番のファン青×桃 (ページ39)

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アイドルページ39

紫「藤井さんは、望と別れたくないって言ってた」

よかった。流星と俺、ちゃんと想い合ってるんや。

なのに流星は俺のために…

あほ。相談してくれたらよかったのに。

俺は流星とのトーク画面を開いて通話をタップする

何度も鳴る呼び出し音

出てくれないかもしれない

それでも俺は流星を信じたい

必ず通話に出てくれると。

「……！」

青『…もしもし？』

出た。出てくれた！！

久しぶりに聞く流星の声に涙が出そうになる

青『望。ごめんな、俺ら…』

「濵ちゃんから聞いた」

青『え？』

お別れの言葉なんて言わせへん

全部。全部知ってるんやから。

「濵ちゃんから全部聞いた。別れたくない。俺っ…俺、こんなに好きなんに嫌やっ…泣」

堪えようと思ったのに溢れ出す涙

ほんまやもん。流星のことが好き。

好きすぎるくらいに愛してる。

だから、こんな理由で別れたくない

青『俺、自信ないねん』

「へっ…？」

青『彼氏として望を幸せにできてんのか。全く自信ない』

「そんなん…！」

できてるに決まってるやんか

いつでも俺の心の支えは流星やのに

なんで、そんなに自信ないねん…

青『俺の方がリードしていきたいのに、養ってあげたいのに。望の方が稼いでるからどうしてもそうはいかんくて、彼氏らしくないなって』

そんなんで悩んでたん？

俺の方が稼いでるって、それは事実やけど流星の方がリードしてくれるやん

いつもデートプラン考えてくれて、さりげなく俺をエスコートしてくれて

数少ないキスやって、してくれるのはいつだって流星から

きっと、それ以上も流星のリードなしや進まへんで？

そう思うくらい、いつだって流星は俺をリードしてくれる。引っ張ってくれる。

恋人の沼へと流星が連れて行ってくれてるのに、そんなところで流星は引っかかってるなんて…