アイドル ページ28
嘘でしょ…
そんな素振り一度も見せなかったやん
ただの俺のファンやって、そう思ってたのに…
まさか、藤井くんと両思いやったなんて
青『これで伝わった?』
改めて聞く藤井くんに、俺は小さく返事することしかできなかった
でもええのやろうか。俺と付き合っても堂々と恋人らしいことはできへん。
バレへんようにコソコソと付き合わなあかんけど…
「絶対に誰にも言えへん。秘密やけど、ええの…?」
不安になって問い掛ければ、また藤井くんは笑う
青『ええに決まってるやん。俺はのんちゃんの事独り占めしたいから』
藤井くんの言葉に頬が緩くなる
"独り占めしたい"
俺のこと、そんな風にずっと想っててくれてたんや
「俺も。藤井くんのこと独り占めしたい。他のファンの子達と集まりとかしてほしくない」
わがままやけど、俺の本音
そんな本音は藤井くんにちゃんと届いてくれた
青『ふはっ笑 じゃあ、俺の彼女になってくれる?そしたら、お互いに独り占めできる』
「うん。なる。なるよ!藤井くんの彼女に。だから独り占めさせて?」
青『ええよ。その代わり、望のプライベートは俺に独り占めさせて?』
「っ……//// もう、ずるいって…//」
藤井くんに呼ばれる名前にドキドキする
今までファンの子たちと同じ"のんちゃん"呼びやったのに
急な"望"呼びには心の準備が…
でも、俺やってアイドルやから相手をドキドキさせるのは得意やねんで?
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年7月8日 23時