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「…のんちゃんは、こういうのが好きなん？」
「こういうの…？まぁ、嫌いな人はあんまいないと思うけど。」
「そっか、のんちゃん可愛いもん好きやもんな。」
「可愛いんかな、これ。」
思わず写メってしまったけど、この歪な猫が可愛いのか。しげがこれを描いている姿を思い浮かべたら、笑ってしまった。確かに可愛いかもしれない。
やっぱりギャップってええな、っていえば神ちゃんもギャップだらけやけど。
「…神ちゃん？」
「え、あぁ、なに？」
「なんか考え事してたんかなって…。」
なにか変だなって、神ちゃんに声をかけてみたけれど上の空だった。上の空というか、考え事しているみたいな。
「いや、しげも頑張っとるんやなーって。」
「神ちゃんなら器用やから、出来そうやけど。」
「そう？しげに教えてもらおうかな。」
「あぁー…、かっこいいやろうな…。」
カフェ店員の神ちゃん、想像しただけでかっこええやろうな。しげもいて、おまけに流星もいたら女の子が黙ってないって。いいなぁ、そんな風景眺めてたいわ。
「…のんちゃんってたまーにどっか行っとるよな。」
「うぇっ、あ、ごめん…。」
「ええよ、なんか楽しそうにしとるし。俺はそんなのんちゃん見るの、わりと好きやし。」
「やめてー、はずいから。」
そんなイケメンな台詞、どっから出てくんの。っていうか俺の幼馴染みってなんでこんな俺の心に来るような台詞言えんやろ。
ギャップとはこういうところ。たまに男前な発言されると、嫌でもキュンとしてしまう。でも気を付けよ、こんなんバレたらはずいどころの話やないわ。
「なぁ、お菓子いつ作ろっか。」
「来週とかでもええよ。なんもないし。」
「じゃあ来週な、教室借りれるか聞いとくわ。」
「ありがとー、楽しみやなー。」
そういえば、俺がお菓子作ったら神ちゃんにあげるんやったっけ。全部、はどうなんやろ。ちょっとだけ二人に渡しても、バレへんよな。
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寄り道に食べる物って格別(赤)→←スイーツみたいに甘くない(緑)
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作者名：律斗 | 作成日時：2019年7月3日 17時
