“好き”の色【テニプリ】

恋愛ゲーム【仁王雅治】 ページ42

『＿＿＿恋人ゲーム？』
「そう！あんたの番だよ」
『もう回ってきたのか……』

“恋人ゲーム”
それは、3-Bで突如として流行った他愛もないゲーム。
クラスの男女1人ずつを選抜して、1か月間恋人のフリをする。というゲーム。
当番制でやってくるこのゲーム。
どうやら今回は、私のようだ。

『はあ……男子、誰？』
「俺ぜよ」
『……何であんたなの』
「それは当番だからじゃ」
私の相手、そいつの名は……


＿＿＿仁王雅治。
テニス部のレギュラーでの中でもモテる、イケメン男子。
何故こいつと当たったんだ……

『まあ、これから1か月間よろしくね』
「ククッ……よろしく」

その時、スルッと私の手に何かが絡まった。

『何故恋人つなぎをする』
「俺たち、恋人じゃろ？」
『あくまでもフリでしょ！？』
「＿＿＿俺は、フリだと思っとらん」
『は……？』

何言ってるの、こいつ。
フリだと思ってない？
どういう事？

『え、どういう事？』
「……鈍感じゃな、おまん。好きって事だよ」
『好き。ああ、なるほど……って、は！？』
「ずっと前からじゃ」
『ず、ずっと前からねえ……』
「で？高梨は？」
『私……』

そんなの、決まってる。
仁王と恋人つなぎした、あの時から＿＿＿

＊解説→←綺麗な花【跡部景吾】

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