白き姫には口づけを【幸村精市】 ページ29
むかし、むかし。それは大層美しい姫がいました。
姫の名前は白雪A。
白い肌に端正な顔立ち。
姫は、多くの人々を魅了しました。
ですが、それを良く思わない人もいました。
その人は、A姫の継母。
A姫の美しさを妬んで、城から追い出しました。
A姫は居場所を失ってしまいました。
そして継母は、猟師にA姫を消すよう、命じました。
命じられた通り、森の中へと行きます。
ですが、猟師にはできませんでした。
猟師はA姫に、継母が姫を狙っている事を伝えます。
A姫は森の中を彷徨い、行きついた場所は、小人の家。
心優しい小人は、喜んでA姫を歓迎しました。
そこに、またもやピンチが訪れます。
継母が魔女になり、A姫を消そうと考えたのです。
継母の思惑通り、A姫は消されてしまいます。
A姫は、永遠の眠りについた。
___はずだった。
「小人たちよ、この姫はどうしたんだい?」
偶然通りかかった隣国の王子は、小人たちに尋ねた。
「姫は……A姫は、魔女の毒りんごによって、消されちゃった……」
「そうか、恐ろしい魔女によって……ならば、生き返らせるしか方法がない」
___王子が姫に口づけをした途端、姫の長い睫毛と王子の睫毛が触れ、姫の美しい瞳が王子の姿を捕らえた。
『……あれ?』
「姫、お気づきですか?」
『貴方は……隣国の王子様?こんなところで何をしているの?』
記憶に残っていないのか、不思議そうな表情で王子を見つめる姫。
「たまたま通りかかっただけです。姫は、魔女の毒りんごによって、消されていて……」
そういうと、夢から覚めたかのようにはっという表情になった。
『……そうだわ。りんごを食べた途端、意識が無くなって……』
「魔女の呪いを解くため、姫に口づけをしました。すみません」
『とんでもない。呪いを解いてくれて、ありがとうございました』
「魔女はきっと、貴方が生きている事を知れば、また貴方を狙います。私と、隣国へ行きましょう」
『ええ……。私は、永遠に貴方を愛し続ける。命の恩人でもある、貴方を』
「私も、姫を永遠に愛しつづけます。愛を教えてくれた、貴方を」
こうして、姫は隣国の王子と結婚して、いつまでも幸せに暮らしました。
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spark(プロフ) - ちろさん» ありがとうございます!自分で書いててマジで柳さんが王子様に見えてきた…///これからもリクありましたらじゃんじゃんお願いします! (2019年1月1日 14時) (レス) id: 90c4c16584 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» 大丈夫です!ボードなら見れますので、待っています! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - sparkさん» ボードじゃダメですか?こちらだと少し言いにくいので…… (2018年12月30日 11時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ももいちご。さん» すみません!コミューを見たのですが、どこにも無くて…!長くなっても構いませんので、こちらのコメ欄にて感想、お願いします! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - 了解です!今見ますね! (2018年12月30日 11時) (レス) id: fff401854f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:spark | 作成日時:2018年12月6日 18時