“好き”の色【テニプリ】

きらきら、おほしさま【向日岳人】 ページ2

岳人と付き合って一年。
私たちは、“微妙”な関係。
告白されてOKしたけど、恋人らしいことをしていない。
キスはおろか、手も繋いでいない。

(このままで、いいのかな……)

ふと、そう思った。
その時。

岳人今、来れるか?会いたい


というLINEがきたので、速攻で準備をして


A来れるよ!私も、岳人に会いたい


と、返した。



『岳人！突然、どうしたの？』
「おお、A！いや、一緒に星を見たいなって」
『……でも、この場所って』
「ああ」

そう。
ここは、初めて私たちが出会った場所。


『今日はよく見えるね』
「ああ…そうだな」
『……』
「……A」
『ん？』
「キス……してもいいか？」
岳人は顔を真っ赤にしていた。
『えっ！？い、いいけど…‥』
それにつられて、私も顔が真っ赤になった。
「じゃ、じゃあ…‥」


私達は唇を重ねた。


「……好き、だぜ」
『……私も』
私達は顔を真っ赤にしたままだった。
「き、気を取り直して星見るか！」
『そ、そうだね！』

「！」

私は、さりげなく手を繋いだ。

『このまま、でもいい？』
「……ああ」

流れ星が見えた。
私はそっと目を閉じて、心の中でこう呟いた。


＿＿＿ずっと、岳人と一緒に、いられますように……

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