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｢……両足重症の彼と誘拐されてしまった女の子を除いて、ほぼ全員無事か｣
USJにはたくさんの警察とヒーローが集まって、残ったヴィランたちを逮捕していた。
｢クソ髪、もういい。下ろせ｣
｢でもお前まだ……｣
｢いいから下ろせって言ってんだよ！！！｣
未だにふらつく足を無理やり動かす。
Aが戦うところはぼんやりだが見えていた。全く自分の傷を意識しない自暴自棄な、戦い方。
危うすぎてどこか崩れてしまうような戦い方。
そして、不自然に大きく感じる心音。
何故か分からないがこの心音がアイツが生きていることを示しているようで安心できた。
アイツのことだ。
すぐにあんなヤツらのとこからは逃げ出して戻ってくるに違いない。何人か倒してくるかも知らないな。
本当は今すぐにでも救出に向かいたい気持ちを無理やり押し込む。
あの戦いを見てまだ自分だけでは助けることなんて出来ないと悟った。逆に邪魔になるだけだ。
幸いたくさんのヴィランたちを捕獲できた。きっとなにか情報を得ることが出来る。
そうすればヒーローがすぐに助け出してくれるだろう。
自分のAのために何も出来ない無力さが憎かった。
彼女を戦わせることが最善策になってしまう自分の弱さを恨んだ。
帰ってきたらどれだけ文句を言ってやろうか。
それを考えながら爆豪勝己は帰路につく。
胸にズシンと沈む違和感と、むかむかする胸を気のせいだと思い込んで。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
翌日、学校は臨時休校。
家にいなさいと叫ぶババアの声を無視し、Aの家へ向かった。
いつもと変わらないはずなのに日差しがやけにいたい。
ガランとした部屋。
不気味なほどに静寂につつまれている。
それは彼女が帰ってきていないと言うことを否が応でも知らしめた。
彼女の存在に縋るように見渡す。
机の上、置かれていた1つのネックレス。
入学当初、力が暴走しないようにと彼女が肌身離さず付けていたものだった。
よくわかないが、惹き付けられる。
ほぼ無意識に伸ばされた手は器用にそのネックレスを自分の首につけていた。
程よい重みが身体に落ちる。
まるでいつも通りになったような感覚。
まだ存在感を残す心音とネックレスにひとつの仮説が導き出される。
半信半疑で冷蔵庫から取り出したトマトジュースがやけに身体を潤した。
僅かなAの残り香に後ろ髪を引かれながらも部屋から出る。
ネックレスは付けたまま。
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ぱいん(プロフ) - 飛鳥さん» 読んでいただきありがとうございます！好きになってもらえて本当に嬉しいです。爆豪勝己がエロいのは宇宙の真理。誰もあのエロさには抗えない……！このエロさを伝えるためにわたしは頑張ります。これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月22日 0時) (
レス) id: 5fdd4c56b9 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 妖艶というかなんと言うかもう、、、エロいっすねはい←かっちゃんどうしちゃったのえっ？君そんなにエロかったっけ((いや、爆豪勝己という存在自体エロいんだうんそうだよきっと((ゴホン笑、この作品すんごく私得で好きです！更新頑張ってください、応援しています！！ (2017年10月21日 20時) (レス) id: 463dd458df (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん(プロフ) - 螢優さん» 読んでいただきありがとうございます！螢優さんに読んでいただけるとは……嬉しくて口角が緩みっぱなしです(笑)素敵な作品、読ませていただきました！もちろん、お星様は1番右をタッチ！お互いかっちゃん愛で頑張りましょう(≧ω≦) (2017年10月14日 20時) (レス) id: 5fdd4c56b9 (このIDを非表示/違反報告)
螢優(プロフ) - 死にました悶えました腰に来ました夜中に読むものではなかったようだ、と今猛烈に鼻息を荒くしながら公開をしています。最高です。評価の一番右をめちゃ連打してました笑笑 お気に入りに追加もしました、最高すぎます。ほんとに頑張ってください!!応援しています!! (2017年10月14日 1時) (レス) id: 307ecd3167 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん(プロフ) - ちょこみんとさん» 読んでいただきありがとうございます！わたしはもう、かっちゃんという存在自体にエロさを感じてしまっています(笑）これからも面白いと思っていただけるよう、妄想爆発させて更新頑張ります！ (2017年9月23日 12時) (レス) id: 5fdd4c56b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいん | 作成日時：2017年9月18日 9時
