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...
昨日のミケはなにがあったんだろう。
あんなの初めてだった。
喧嘩だってしたことがないのに。
私がなにか気に障ることでもしたのだろうか。
まったく心当たりがない。
それも今日聞けば解決するだろう。
私は早く真相を確かめたかった。
普段は温和なミケがあそこまで怒るのは、なにか必ず理由がある。
悩んでいることがあるなら私が相談に乗ってあげよう。
公園についた。
辺りを見渡す。
誰もいない。
ベンチを見る。
誰もいない。
「...なんで」
どこにもミケがいない。
私は反射的に走り出した。
探しに行くあてなんてない。
ミケが行きそうな場所なんて知らない。
ただ、探しに行かないといけない気がした。
公園を無我夢中で飛び出した。
それがいけなかった。
横から聞こえてきたのはトラックのクラクション。
私はこれから死ぬんだと悟った。
強い衝撃を覚悟したとき。
「A!!」
愛しいあの人の呼ぶ声。
「...ミケ」
すると、トラックとは違う方向からの衝撃。
その衝撃で飛ばされ、地面に頭を打った。
起き上がることができず、頭から溢れでる生温かいもの感じながら、私は意識を手放した。
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雪 - おーーなんかすごいです (2016年8月25日 17時) (レス) id: d885b7a670 (このIDを非表示/違反報告)
天宮叶(プロフ) - 読んでいくうちにとても引き込まれましました。全体的に透明感があって思わずうるっとしてしまいました。 (2016年2月27日 16時) (レス) id: ba642bc330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:被苦人 | 作成日時:2015年7月20日 19時