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日本「そうですね、まずは一旦外に出ましょう」
サンマリノ「ええ。」
と、ドアノブに手を掛けるが…
日本「おや?」
ドアノブが回らない。
サンマリノ「開かないのか…」
思わずそのショックのせいで私は暗い表情に戻る。
日本「遺憾の意………」
サンマリノ「気を落とすのも分からないわけじゃないけど、絶対鍵はあるはずだよ、こんな広い館だもの。早く探そう。」
日本「あるんですかね……」
サンマリノ「ない前提の話はNOだよ。」
日本「はぁ、そうですね、探しましょうか…」
サンマリノ「うん」
日本「はい」
彼女の笑顔を見た瞬間、頭痛がしたと思ったら私の頭に走馬灯が走った。
「日……大事な……友……ら」
ノイズが掛かってその声は誰のかも分からなかった。
でも知っている、私はこの声の主を知っている…
日本「っ……」
思わず痛みに床に座り込むように頭を抱える。
サンマリノ「日本君⁈待って、バッグの中に痛み止めあるから!」
彼女は巨大なトートバッグを探る。
日本「だ、大丈夫です……爺になるとこんなの当たり前ですから」
サンマリノ「本当にそう?」
日本「ええ……」
サンマリノ「無茶はいけないって君言ったよね?念の為にこれを持って」
サンマリノさんは私に傷薬と頭痛薬と包帯を渡した。
日本「いや、さすがにここまでは…」
サンマリノ「じゃあ言い方変えるよ、持ちなさい。」
日本「は、はぁ…」
これが後に役に立つとは思っていませんでした。
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なずな猫(プロフ) - 作って数日にランキング入りすごいw (2014年8月19日 13時) (レス) id: 6a94e47abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NB | 作成日時:2014年8月8日 18時