【ヘタ鬼】手を繋いで-1-【APH】 (ページ41)

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我は、異臭のする部屋を最後に他の部屋を回ったあるが、法国はどこにも居なかったある。

中国「やっぱりあいつ飽きたあるな。まったくこれだから最近の若い奴らは…。」

頭の中でそう決め付け、異臭のする部屋へと入る。

そこは、会議でよく使う長方形の机と白い椅子。
その奥には火の無い暖炉があったある。

我は暖炉の前に立ち、独り言を呟いた。

中国「薪を燃やした跡……あるか。異臭はこれが原因あるね。ちょっくら調べるあるか。」

調べるために中を覗く。
そこには……。

中国「……………は？」

我は自分の目を疑った。

中国「ま、まさかこれ……」

暖炉にあった、見覚えのある軍服を取り出す。

中国「これ、もしかしなくても……日本の服、ある。」

中国「ど、どいうことあるか！？な、なんでこんなに血の跡がついてるある…。暖炉の中…色んな物が燃えた跡があるね。でも、何を燃やしたのか分からねぇある」

とにかく、落ち着きたくて我が思わず説明口調になる。
だけど、背中からゾワッと来る嫌な汗が我を不安にさせた。

我は軍服を持ったまま、英国の所まで急いだ。

* * *

部屋を出ると、壁に寄りかかり呑気にしてる英国を見つけた。

イギリス「帰ってきたか。どうだった？いたか？」

中国「……」

我は無言のまま英国に、日本の服だと思うものを見せる。
英国は我の顔色とその服を交互に見た。

イギリス「お前…真っ青じゃないか！な、何持ってるんだよ…」

中国「に……日本の服ある……。半分は燃えてしまったあるが…」

イギリス「これ……血、だよな？…え？日本の服って……まさかアイツ等!!」