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中はとても広く、十字架の形のような作りに別れていた。

イタリア「中は思ったより綺麗だね」

そう呑気に答えるイタリア君とは裏腹にドイツさんは表情に「帰りたい」という信号が出ていた。

ドイツ「お、おい。もう帰らないか?」

そんな弟を見てドイツさんのお兄さんであるプロイセンはその様子を見て、ニヤリと口元をあげる。

プロイセン「なんだよヴェスト。ビビッてんのか?」

その時だった

パリンッ

近くで何かが割れた音がした。

ドイツ「!」

ドイツさんは音に驚いたのか、身体が少しばかり跳ねたように震えた。

その場も一瞬沈黙に包まれた。

サンマリノ「…何かが割れた音?」

ドイツ「お、おい。やはりもう帰らないか?」

そう怖がるドイツさんに呆れた私は、こう言う。

日本「まったく馬鹿馬鹿しい。
お化けなんているわけないでしょう
常考。」


私は音のした方角へ向かおうと歩いた時、プロイセンさんが声をかけてくれた。

プロイセン「気をつけろよ日本」

日本「分かっています。少し様子を見たら戻りますよ」

そう進んだが、ふと何故か頭にひとりで行くなという命令を感じ足を止めた。

プロイセン「どうしたんだよ?」

日本「いえ……1人で行くのはとても危険な気がしまして」

イタリア「そっかぁ、じゃあ誰が行く?」

日本「あ、私に選ばせてください」

イタリア「ヴェ?うん、いいよ」

私は、何故か迷うことなく、ある女性の小さな手を取り、再び音のした方へと向かう。

サンマリノ「えっ…あ、じゃあ、ドイツ君プロイセン君、ヴェネチアーノ気をつけてね。」

3→←第一章「悲劇の始まり」日本編 1



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なずな猫(プロフ) - 作って数日にランキング入りすごいw (2014年8月19日 13時) (レス) id: 6a94e47abe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NB | 作成日時:2014年8月8日 18時

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