【ヘタ鬼】手を繋いで-1-【APH】 (ページ3)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:33,322 hit

第一章「悲劇の始まり」日本編 1 ページ3

世界会議会場からほんの３時間ほど歩いた

山の中にある

空き家

いつからそこにあるのか

誰が住んでいたのかも

わからないその館には

オバケが出るという噂があった

私、日本とイタリア君、ドイツさん、プロイセン君、サンマリノさんはその館の前に立ちふさがって居た。

イタリア「ヴェ～。本当にこんなところあったんだね～」

日本「噂だと思ってましたが......本当にあったとは」

プロイセン「この寂れた感じ…。悪くねぇな」

ドイツ「俺はあまり気乗りがしないんだが…」

それぞれが感想を述べるが、一人だけイタリア君の隣に居る、サンマリノさんは館を睨みつけるかのように見ていた。

サンマリノ「……」

日本「サンマリノさん、やはり帰った方がいいのでは…」

私がそう言うが、彼女は頑なに首を横に振る。

サンマリノ「気遣ってくれるのはとても嬉しいけど、何かあったら共和国の中でも最年長の私が、みんなを守るってヴェネチアーノのと約束したしね」

日本「はぁ……。」

イタリア「姉ちゃん本当に大丈夫？」

サンマリノ「大丈夫だよ、何せ昔々にオーストリア君をピアノ弾けなくなるくらいにボコボコにしたもの、お化けが出てきても平気だよ。」

イタリア「う、うん」

日本「あり得ない話ですが、出て来るのなら、私は外観だけ見て帰りたいのですが」

イタリア「えぇ～せっかくだし、少しだけ中に入ろうよ～」

ドイツ「………」

ドイツさんは顔色が悪く、黙って居た。

彼には悪いが、少しだけということで館に入った。