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日本「ドイツさんは同じ階の部屋にいらっしゃいます。お腹を空かしているようでした。しかしイタリア君が見つかりません。なので今、サンマリノさんと二手になって探しおります、プロイセン君、お心当たりは?」
プロイセン「お姉様無事だったか……って、え゛!イタリアちゃん行方不明なのか!?まさかあの化け物にやられたってことは…。」
日本「100パーセント…とは…。しかし逃げ足は速い人です。なんとか逃げ切っていると信じています。」
でないと私は…・
プロイセン「よし。俺も探すぜ!ひとまずヴェストんとこに行こうぜ!アイツは何やってんだ?」
日本「相当空腹のようで動けないそうです。プロイセンさんは、何か腹の足しになるようなものはお持ちではないですか?」
プロイセン「腹の足しなぁ・・・・・・。そういえばさっき、逃げる途中でよく分からんキノコ拾ったぞ。
これはどうだ?」
毒キノコではありませんように…。
日本「ではそれで・・・。」
プロイセン「よぅし!!それじゃ、行・・・・・・」
プロイセン君の表情が固まる。
日本「どうしました?」
プロイセン「何か・・・・・・近づいてくる音がしないか?」
プロイセン君は小声で私に訊く。
ミシ…ミシ…
私も耳を澄ますと、床が軋む音が廊下から聞こえてくる。
日本「……。」
思わず、頬に冷や汗を感じる。
プロイセン「おい。」
プロイセン君が私の刀と私を交互に見る。
プロイセン「その腰のモンが飾りじゃねぇなら鞘から抜いておけ。
食われたくなかったらな…。」
日本「承知。」
私は静かに刀を抜き、構えを取る。
足音が止む。
と、思ったその時。
ガチャ…ガチャガチャガチャ
プロイセン「!!」
ドアノブを何回も捻る音がする。
プロイセン君が、ドアを睨む。
ガチャガチャ…。
「……。」
音は静かになっていく…
ガチャ…ガチャ…
…………
プロイセン「……行ったか?」
音はもうない、”ドアからは”気配はしない…
日本「えぇ。恐らくは。」
プロイセン「よし。なんか怖いけど、取りあえずヴェストとイタリアちゃんのお姉様と合流だ。イタリアちゃん見つけて、早いとこ出ようぜ。」
日本「そうですね。」
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なずな猫(プロフ) - 作って数日にランキング入りすごいw (2014年8月19日 13時) (レス) id: 6a94e47abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NB | 作成日時:2014年8月8日 18時