幼馴染みCと転校生S【青】【桃】

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A視点＿＿＿＿









「そーゆー鈍感なところ、昔から変わらないよね」









急にそんなことを言われた







私が鈍感…？
んなわけないじゃん！私これでも勘鋭い方だよ！？()






わけが分からないまま、その場でポカンとしてると玄関から鍵を開ける音がした







「ただいま〜…あらAちゃん、ころんの看病ありがと〜！あの子ちゃんと寝てた？」









帰ってきたのはころママ









『こんにちは…！ちゃんと寝てましたよ』ﾆｺｯ


「あらそれはよかった！
ごめんねこんな時間まで…Aちゃんにはいつも助けてばかり…」


『いえいえそんな…！いつでも頼ってください』


「ほんとに助かるわ…あ、そうだ！これ貰ってちょうだい！Aちゃん甘いの好きでしょう？」







そう言って渡されたのはきれいな箱に入ったチョコレート








なにこれ…めちゃめちゃ美味しそう









『いいんですか？こんな素敵なものもらっちゃっても…』


「遠慮しないで〜
今日のお礼にと思って買ってきたやつだから」ﾆｺｯ


『ありがとうございます！家でゆっくり食べさせてもらいます！』


「うんうん！」









私はそのあと“もう遅いから家帰ったほうがいい”と言われ、ころんの家をあとにした









自分の部屋に行き、やろうと思って出来ていなかった課題に手をつける




“A好きだよ”




ころんの言葉が脳裏によぎる









ダメダメ、気にしちゃいけない
ころんが私のこと好きだなんてそんなわけない
ただの幼馴染み
友達としての好き









さっきの出来事を思い出しては、自分に言い聞かせ忘れようとする
けれどもずっとこれの繰り返し

ふと、窓の外に見えるころんの部屋の窓が目にはいる









きっと熱のせい…









胸のズキズキを気づかないふりをした

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