佐久早くんって美味しそうだよね【古森元也】

もぐもぐ28 ページ28

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時間が経って、だいぶ頭は冷えたと思う。相変わらず、元也くん相手にドキドキしちゃうのは変わらないけど。



そして、頭が冷えたからこその疑問。


私は元也くんが好きだからドキドキするのか？



それとも、



告白されたから変に意識しちゃってるだけなのか？




返事をしようにも、正直、自分の気持ちが分からない。


どうしたら答えが出る？



私の頭で思いついたのは、やっぱり他力本願だった。




そうだ、佐久早くんに協力してもらおう。
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『佐久早くん、相談があるんだけど』

「無理、めんどくさい」

『そこをなんとか…！』

「…ハァ、何？」

『ちょっと場所変えていい？』



そう言ってやって来たのはいつかの階段下。


「で？何？」

『実は…ですね…』


あれ、勢いだけでここまで来たけどどう話せばいいんだ？元也くんに告白されたことは佐久早くんに言っていいことなのか？


それとも佐久早くんのことだから元也くんから聞いてたりする？



やばい、ここに来て詰んだ。


「話さないなら帰るけど」

『あああごめん待って！言う、言うから！』

「早くして」

『実は、元也くんに…告白、というものをされまして…』

「で？」

『で？って、驚かないの？』

「お前ら雰囲気でバレバレなんだけど」

『なんですと』

「いいから続き」

『それで、その、返事をしようと思ったけど自分の気持ちが分からなくてな』

「は？知るか」

『そこをなんとか助けてくださいいいい』




佐久早くんに見捨てられたら私終わるから、まじで。




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