アーヤの力 ページ6
忍「……。」
放課後。
サッカーをしていない僕と七鬼だけが、アーヤのお見舞いに来れる。
一緒にお見舞いにきて何日も経つけど、僕達はいつも無言だ。
この無言の空気に耐えれない僕は、飲み物を買いにいく。
もちろん、七鬼の分も。
小「…はい。」
忍「ん、ありがと。」
七鬼は、お礼を言ってから言葉を続けた。
忍「俺さ、最近、変なんだ。」
小「……?」
忍「こうやって見舞いにきてさ。立花の、心電図の規則正しい音を聞くだけで安心するんだ。」
さっきまで僕を捉えていた菫色の瞳は、アーヤだけを映していた。
小「僕も。アーヤの手が冷たくないだけで嬉しい。」
七鬼が少し微笑んだ気がした。
まだ中学生の僕達が、人の死にこんなにも近付いたのは初めてで。
感じたことのない不安…恐怖に押し潰されそうになりながらも、生きてるんだ。
まぁ、今の僕は生きてる心地がしないけど。
やっぱり、アーヤがいないと寂しいよ。
ただ1日を消化していくだけの日々を変えられるのは、アーヤしかいないから。
僕は、ずっとアーヤを待ってるから。
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鈴谷 - あのー、リクエスト、いいですか? えっと、若武愛されの、他の人がヤンデレなのを、作って欲しいです。で、欲を言えば、シリーズ化して欲しいです。よろしくお願いしますっ! (2020年8月15日 20時) (レス) id: 4b1fd507da (このIDを非表示/違反報告)
るんるる - 本編から来ました!私は花桜lさんの作品が好きで、ほぼ毎日見に来ています。これからも頑張ってください、応援しています (2020年2月2日 14時) (レス) id: 83bceea410 (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - ももりんごさん» ありがとうございます!作者、コメント貰うと更新速度が上がる単純なヤツですので…今週中に更新すると思います笑 (2020年1月23日 21時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ももりんご - わあ 面白い予感しかしません・・・更新楽しみにしてま〜す。 (2020年1月23日 6時) (レス) id: d051f51274 (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - アリスさん» ありがとうございます!期待に応えられるかは分かりませんが…頑張ります! (2020年1月21日 17時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
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