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病院から100メートルも離れていない場所にあるカフェ。
川「遅れてごめんなさいね。」
眉を下げる川口さんは、とても上品な感じがした。
僕達は、自己紹介を軽くして本題に入った。
川「事故のことを話せば良いんですよね?」
頷く若武を見て、シャーペンを握る手に力が入る。
翼「この子の顔に見覚えはありますか?」
美門がアーヤの写真を見せる。
川「立花、彩さんです……よね?」
川口さんは何故アーヤを知っているの?
また何か大きな事実に出会う気がして、鼓動が速くなった。
若「何故、アーヤを…?」
川「アーヤ…彼女のあだ名?」
こくり、と若武が首を縦に振ると、川口さんは淋しそうに微笑みを浮かべた。
川「お友達がちゃんといるのね…良かったわ。」
その言葉がどういう意味なのか理解できずに、困っている僕達に気づいた川口さん。
川「あ、話す順番を間違えたわね。__ごめんなさい。コレは話して良いのかわからなくって…」
話すことを躊躇しているみたい。
ここで、黒木が何とかしてくれるでしょって黒木を見たんだけど。
黒「……。」
黒木は、口を開かずにただ川口さんを見つめているだけだったんだ。
えっと、黒木には僕と違う考えがあるのかな。
川「ごめんなさい。今日は、ここまでで………今はどうしても話せなくて。」
頼んだコーヒーを一口も飲まずに、川口さんは帰ってしまった。
川「近いうちに絶対にお話ししますから。」
その言葉に、黒木が小さなガッツポーズをしたのを僕は見逃さなかった。
間違いない。
黒木は、僕達が知らないことを知っている。
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鈴谷 - あのー、リクエスト、いいですか? えっと、若武愛されの、他の人がヤンデレなのを、作って欲しいです。で、欲を言えば、シリーズ化して欲しいです。よろしくお願いしますっ! (2020年8月15日 20時) (レス) id: 4b1fd507da (このIDを非表示/違反報告)
るんるる - 本編から来ました!私は花桜lさんの作品が好きで、ほぼ毎日見に来ています。これからも頑張ってください、応援しています (2020年2月2日 14時) (レス) id: 83bceea410 (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - ももりんごさん» ありがとうございます!作者、コメント貰うと更新速度が上がる単純なヤツですので…今週中に更新すると思います笑 (2020年1月23日 21時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ももりんご - わあ 面白い予感しかしません・・・更新楽しみにしてま〜す。 (2020年1月23日 6時) (レス) id: d051f51274 (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - アリスさん» ありがとうございます!期待に応えられるかは分かりませんが…頑張ります! (2020年1月21日 17時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
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