story_36 ページ37
それは、突然だった。
会社帰り、何飲もうかなんて呑気に考えていた。
「ひじき・・・さん、だよね?」
振り返れば、そこにはいわゆる地雷系メイクを施した明らか年下の女の子。
__この子、知ってる。そらるさんの害悪リスナーで有名の。
めんへらてゃん、って人だ。
心臓がばくばくと波打つ。
『・・・はい。なんでしょう?』
否定しておけばよかったのに。ああ、私ってなんてバカなんだろう。
「あはは・・・やっと見つけたぁ・・・」
狂ったような笑みを浮かべて、彼女は私に向かって走ってくる。
スニーカー。対パンプス。
『・・・・・っあ、うっ・・・・・』
彼女が持っていた包丁が、私の右胸を貫いた。
私は咄嗟に、スマホの音量を最大にしてイヤホンをぶち抜いた。
直前まで聞いていた、「死ぬにはいい日だった」が。
人通りの少ない夜の住宅街に響き渡る。
「うるっせええええええ!!!!!
静かにしろっつってんだろうが、っておい!!」
ガミガミ爺さん、と近所で恐れられているおじいちゃんが怒鳴りながら出てきた。
よかった。これでガミガミ爺さん、いなかったらどうしようかと思った。
でも、死んじゃうかなあ。
消えゆく意識の中、私は呟いた。
『あ・・・・え・・・・、・・・・・った・・・・、』
あなたに出会えてよかった。・・・そらるさん。
____
わあおお気に入り登録500人越えだって(困惑)
僕の占ツク人生で一番の登録者数だよすごい!
ありがとうございます!!本当にもう感謝しかないです・・・!
今後も、「神作者に出会ってしまった。」よろしくお願いします!
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奏唄(仮) - 神 (2022年1月4日 10時) (レス) id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - え 良すぎてしばきたいんですけども(( (2021年12月19日 0時) (レス) @page49 id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
rai - 神作者に出会ってしまった・・・← (2021年12月15日 18時) (レス) id: 9afe8c4a66 (このIDを非表示/違反報告)
もか - 初見です!!神作者=しょくぱんさんって事ですよね?そらるさん推しでもないのに読み始めたら止まらなくなりました!この作品マジで大好きなので、番外編も頑張って下さい! (2020年8月21日 21時) (レス) id: 9870b44682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の猫 - やばい・・ニヤケとまんない・・弟にキモって、いわれましたw (2020年8月7日 14時) (レス) id: cd4de02455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょくぱん | 作成日時:2020年7月7日 14時