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『ゾム様……』
私が名前を呼ぶと、すっと表情を変え、私を冷たい目で見つめる。
「俺をほっといてショッピくんといるとかありえんわ」
拗ねたような顔をするゾム様に思わず顔が引き攣る。
そんな顔も可愛いです。なんて言っている場合ではない事がわかってきたのだ。
「なんや、ケンカしとるん？」
「してへん！」
トントン様の声掛けに、食い気味に返事をするゾム様。
それを見てオスマン様とトントン様はクスクスと笑っている。
「おねえちゃんたち、ケンカはダメだよ！」
ふと下を見ると、ゾム様ときたのだろう男の子。
「そうだね、ごめんね」
男の子に向かってそういうも、ゾム様の機嫌が優れる様子はない。
「ま、とりあえずご飯食べましょ」
台所からゾム様の分の食事をショッピくんが運んでくる。
どうやら、話に夢中で気づいていなかったが、ほかの幹部様方も揃っていたようだ。
「おー、ピくん元気にしてたか」
「元気ーー！」
「ちっちゃい子がいるってええな」
「自分より小さい子がいることが嬉しいん？」
コネシマ様とロボロ様の会話に和む。そんな中も、前の席に座っているゾム様からは鋭い視線が送られてきているのだ。
そんなことで拗ねるなんて、なんだか子供みたいだ。なんて本人に言ったら怒られてしまいそうだが。
でもやはり、そんな拗ねてる顔も私は大好きなのだ。
「じゃあピくん、ご飯の挨拶できるかな？」
「できるよ！」
ひとらんらん様の問いに満面の笑みで応える男の子。
「手と手を合わせて……いただきます！」
「「いただきます」」
手を合わせた先には、同じく手を合わせているゾム様がいて
なんだか美味しい食事なのに、よくわからない気持ちが混ざってしまいそうだ。
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ユリカ - 凄くどストライクで一瞬で読ませて頂きました。更新してくだされば嬉しいです。お待ちしております。 (2022年2月20日 15時) (
レス) @page24 id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - すごく素敵な作品です…更新心より待ってます… (2022年1月6日 23時) (レス) @page24 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。いつかまた更新してくだされば嬉しいです。 (2021年10月28日 12時) (レス) @page24 id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
りっちー*寝不足猫*(プロフ) - 夢主ちゃんに共感すること多いし、幹部、夢主ちゃん、メイドさん含めみんな可愛い…!!めちゃくちゃこの小説好きです！ (2019年3月22日 21時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - わすさん» ありがとうございます！感想頂けるの本当に嬉しいです…力になります…！このコメントを糧に次の話も早め更新したいです〜 (2019年1月3日 16時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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