自信と勇気、ちょっとの── ページ27
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先日のハロウィンイベントで公となったウチと由唯くんの関係は、瞬く間に学園中を駆け巡った。
元々、学園側は恋愛を禁止しておらず度が過ぎなければ黙認される。
故に騒いだのは──生徒の方。
「ねぇねぇ、綿貫さん達っていつから付き合ってるの？」
「2人って全然接点なさそうだったのに いがーい」
『えーっ……と……』
女子というの恋愛の話が大好物のようだ。
中間考査の終わりも相成ってか、水を得た魚のように生き生きと言葉を飛ばす女子生徒達に、ウチは圧され体を後ろに引き 椅子から少し仰け反る形となった。
「こらアンタ達、刹那が困ってるでしょ」
後ろから現れた凪紗が煙たそうに手を払う。
その行為にクラスメイト達は漸くウチの表情に気がつき ごめんと手を合わせる。
ウチは大丈夫だよと返しながらも 少しのしこりを心に残した。
「ったく、ことの原因の七瀬はどこいったのよ？！」
教室内を見渡しても探し人はおらず、凪紗は隠すことなく盛大にため息を吐いた。
『仕方ないよ、先生に呼ばれてるんだから』
言いつつもやはり気になるもので、居ない彼の姿を探して廊下の影を時より目で追っている自分がいる。
そんなウチの姿を見てか、またため息が上から聞こえる。
「あんのヘタレめ、吐いたならちゃんと守れっつぅの」
へし折ってやろーかな。
一瞬寒気を感じて視線を上に向けると何やら携帯を操作している様子。
気のせいだと自分に言い聞かせ、刺さる多くの視線を紛らわすように今晩の献立へと思考を変えた。
「──綿貫」
思考の海から浮上すると目の前に誰かが立っていたことに気づく。
視線をあげると、最近よく勉強の事で話すようになった男子生徒がそこにいた。
男子生徒は再度 ウチの名を呼び、反射的に返事を返す。
彼は申し訳なさそうに「ちょっと今いいかな？」と尋ねてきた。
そういえば、凪紗がいない。
きっとお手洗いかな。
それまではやることもないし……
「ちょっとならいいよ」
凪紗や由唯くんが戻ってくるまでなら、大丈夫だよね。
嬉しそうに花を咲かせる男子生徒を目に写しながら、ウチは心の中で2人の帰りを待つことにした。
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鈴桜(プロフ) - バイクレース勝った〜〜!!おめでとうです。続き頑張って下さい。待ってます。 (2021年10月5日 22時) (
レス) @page42 id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - シオンさん» コメント有難うございます、温かく見守って頂けると嬉しいです。 (2021年10月4日 22時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 可愛いです。セツにチュウルやっての可愛さがあります。続き頑張って下さい (2021年10月4日 21時) (レス) @page33 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃっぽ、kohaku x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年9月16日 0時
