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逆刃刀の女との見回り2 ページ32

沖田side

通信機から伝えられる敵の本当のアジトの情報を頭に叩き込みながら悲鳴をした方へ走る。

すると14、5歳くらいの娘がこちらへと必死の表情で走ってきた。

 
…………!!あの女、通信機をもってまさァ。
それに、こんな時間に若い娘がうろついているなんておかしい。

沖田は娘に駆け寄った。
沖「おい!!なにがあった?なんで通信機を持ってるんでィ。」

そう聞くと娘は震えながら切羽詰まった様子で言った。

女の子「っ………!!お願いします!!!助けてっ!!この道を真っ直ぐ行ったところで変な男に襲われて、そしたらあなたと同じ服を着たお姉さんが助けてくれたんですけど、仲間が出てきてっ………。」

沖「それでどうしたんでィ!?」

沖田の中で嫌な予感がどんどん膨らんでいく。

女の子「これに助けてって言いながら逃げてって言われて、逃げてきたんですけど、お姉さんが囲まれてる所が見えてっ………。お願い!お姉さんを助けて!!」

沖「……そうかィ。……よく頑張りやしたね。もう大丈夫でさァ。
あいつは必ず俺が助けまさァ。
………土方さん聞いてましたか。」

つけっぱなしにしておいた通信機に話しかける。
土「あぁ、その娘は一時保護する。すくに隊士を向かわせるからそこにいろ。あと総悟、テメエもそこで待ってろ。相手はかなりの人数がいる。一人で行ったら危険d」

沖「俺は先に行きますぜ。」
土「お、おい!?ちょっとm」
土方の言葉を最後まで聞かずに沖田は通信機を切った。

沖「すぐに真選組がくる。ここで待ってな。」

女の子「う、うん!」

沖田はAが敵に囲まれていると言っていた路地裏へ走った。

すると少し開けた場所へとでた。
しかしそこにAの姿はない。

チッ!
やはりもう連れ去られてまさァ。

沖「…………!!」
地面になにか落ちている。
拾ってみると、Aの刀といつも髪をしばっている水色のリボンだった。

Aの眩しい笑顔が頭に浮かんだ。

Aの刀とリボンを握りしめる。
何でだ。なんでこんなに胸がしめつけられる。
静かな怒りがふつふつと沸き上がってくる。

沸き上がってくる思いをぶつけるように自分の拳で地面を殴る。



っ……頼む。無事でいてくれ。

沖田は今まで見たこともないような焦った表情で敵のアジトへ向かった。

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紺花(プロフ) - なるほど!確かにそうした方が良いですね!ご意見ありがとうございます。 (2019年5月19日 20時) (レス) id: cae5bd0cc0 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編きたぁぁ!!めっちゃ気になります。頑張ってください!!あと、神威と神楽の件ですが、神楽はそのまま、神威は「威」と表記するのはどうでしょう?長文失礼しました(^-^; (2019年5月19日 18時) (レス) id: b9ca4b6036 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張って!!応援してます♪ (2019年5月3日 16時) (レス) id: b9ca4b6036 (このIDを非表示/違反報告)
- もちろんです!!応援してます♪ (2019年4月29日 18時) (レス) id: b9ca4b6036 (このIDを非表示/違反報告)
紺花 - めっちゃ恥ずかしいです。どうぞこれからもよろしくお願いします。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: d4133f4673 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紺花 | 作成日時:2018年11月5日 21時

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