逆刃刀の女【銀魂】

沖田との見回り2 ページ29

貴方side

悲鳴が聞こえた方へ走っていくと、可愛らしい女の子が男に押し倒されているところだった。少女の顔は恐怖で真っ青になっている。

貴「なにしてるの。その子を離せ。」

多分今までで一番低い声を出しているだろう。殺気を抑えずに刃を男の喉元につきつける。

それでも男は動じずにニヤッと笑った。

貴「！！」

男は懐から拳銃を取りだし私を撃った。その場で私は宙返りをして避けつつ距離をとる。

良かった。少女の方へ銃口は向いていない。男の意識はこちらに向いている。
それなら一瞬でかたをつけられる。

私は刀に手をかける。男が銃を立て続けに撃とうとするがもう遅い。


私の得意である抜刀術だーーーーーー
睦月流ーー紅の舞ーー三連
ーー紅の落ち葉一閃！！！ーーーーー


私の刃が男が撃った銃弾を切る。切られた銃弾が私の顔をかすめ血が出るが
これくらいどうってことはない。刃の勢いは衰えずそのまま男を捉えた。

男「ぐあっ！！」

男は吹き飛びつつ気を失った。
急いで女の子に駆け寄る。

貴「大丈夫？怪我はない？」

女の子「う、うん。大丈夫。」


良かった。顔色は悪いが特になにもされてなさそうだ。


貴「仲間が近くにいるかも知れない。早く逃げよう……っ！？」




急に私の視界は歪み体が痺れて動かなくなる。

気を失ったはずの男が薄気味悪く笑った。

しまった！！毒……か……！！！！

男の仲間であろう奴等が私の歪んだ視界の中には映った。

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