退院祝い ページ3
貴方side
Aが不在のこともあり、しばらく暗い雰囲気だった屯所に明るい笑い声が響いていた。
近「えー、ではAちゃんの退院を祝して!カンパーイ!!!」
宴会場にはほぼすべての隊士が集まっており、
壁にはデカデカと退院おめでとうの文字が書かれた横断幕がかけられていた。
これだけの人数が集まっているのはAの人望の大きさとも言える……が、まぁとりあえず、みんな酒を飲みたかったのだ。
とりあえず裸の局長を沈め、Aはどかりと腰を下ろした。
沖「A、退院おめでとうございやす。
Aがいなくて俺めっちゃ幸せd((ゴフッ!!?すいやせん、ウソでさァ。ウソだからその刀おろしてくだせェ。」
相変わらず失礼なことを言ってくる沖田に鉄拳をお見舞いすると、何処からかほろ酔い加減の山崎があらわれた。
山「またまたそんなこと言っちゃって〜!!聞いてくださいよ姐さん!!沖田隊長、姐さんがいなくなってから、すっかり元気なくなっちゃって、偶に寂しそうにボンヤリしてたりしたんですよ!!」
沖「おい、山崎。ちょっと表に出なせェ。」
山「ヒッ!!!すんませんでした沖田隊長!!!」
いつも通りのどんちゃん騒ぎの宴会に、Aは苦笑しながらも、安心感を覚えた。
しかしその心はどこか沈んでいる。
昨夜、人斬り河上万斉に言われた言葉が、Aの心に引っかかっていた。
ーーーー「お主の魂からは、なんのリズムも感じられぬ。主はまだ、過去に囚われているのだな。」ーーーーーーーーーーーーーーーー
過去に囚われている………か。
その通りなのかもな……。と自嘲気味に心の中で呟いた。
重たいため息がAから漏れる。すると目の前に盃が差し出された。
沖「今日は思いきり飲みませんかぃ?」
悪戯めいた表情の中に、どことなく心配している色を滲ませる沖田をみて、Aはフッと笑いながら酒を飲んだ。
酒に酔うと誰彼構わず、自身の好物であるわさびを食べさせるAに酒を飲ませようとする沖田の行動を誰も止めないのは、すでに対策済みだからである。
Aが隠し持っていたわさびはAが入院している間に没収して、酒を飲む時は金庫にいれるようにしている。
さぁ、これで気兼ね無く酒が飲めると隊士達ははしゃいでいた。
まあ、その期待はすぐにうらぎられるのだが。
貴「駆逐してやる!!コロナは、この世から、1つも残らず!!!」沖「行くぞ。暇すぎて何することがない作者の所へ。」土「誰が行くかこの茶髪巨人共。」→←あらすじ
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紺花(プロフ) - 緋凰さん» すっごく嬉しいです!!!ありがとうございます!!中々忙しくて更新が遅く申し訳ないですが、頑張ります! (2020年11月28日 16時) (レス) id: 51afa923fa (このIDを非表示/違反報告)
緋凰 - 初めまして!男装夢主カッコいいです!!続き楽しみにしています。更新頑張ってください! (2020年11月23日 23時) (レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
紺花(プロフ) - 紅蓮さん» うわぁあ!嬉しいです!!ありがとうございます!!!更新頑張ります。 (2020年4月8日 20時) (レス) id: 243d20f6db (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - とても面白くて大好きです。更新楽しみです! (2020年4月8日 18時) (レス) id: a43594adb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺花 | 作成日時:2020年3月23日 22時