蜂蜜とお砂糖

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「ジョンハンくんっ、」




「Aが選んだから仕方ないけどさぁ、Aの可愛いところ、俺が先に見たかった」


スニーカーを履きながら唇を尖らせてそう言うジョンハンくんを、玄関で見送る。



「ジョシュアの勝ち誇った顔見た？ちくしょうむかつく」


部屋の奥の方を睨みつけるジョンハンくんに、
なんだか愛しさが込み上げてきて、


私よりも幾許か高いその背中に腕を回して、ジョンハンくんに抱きついた。



「え、A、！？」


珍しく狼狽えているジョンハンくんに、少し笑みが溢れる。



「ジョンハンくん、何でもするから機嫌直して、？ね？」


そう言うと、ジョンハンくんは私の顔をじーっ、と見つめた後、


「あ”ー！反則！むり！かわいい！

えぎや、どこでそんなの覚えたの？」


「えぎじゃないよ、同い年でしょ？」

ジョンハンくんの腕に包まれて、ジョンハンくんを見上げると、その顔が近付いていて、ちゅ、とキスが降ってきた。



「楽しみにしてる。覚悟してよ？」


そう言ってジョンハンくんは嬉しそうに帰っていった。








「随分嬉しそうに帰っていったね。Aはどんな魔法を使ったのかな？」


すぐ後ろからジョシュアくんの声がして振り返ると、すぐにぎゅっと抱きしめられて、ジョシュアくんの体に包まれる。




「これから僕に抱かれるのに、ジョンハンに可愛さ振り撒いて、悪い子だね」



「ひゃ、！」


ジョシュアくんは私の膝裏に腕を差し込むと、軽々と持ち上げて、所謂お姫様抱っこの状態で私をベッドまで運んだ。



ゆっくりと、優しくベッドの上に私を下ろすと、その上にジョシュアくんが覆いかぶさる。


ぎし、とベッドが軋む音が響く。




ジョシュアくんの熱に融けた視線に、下腹部がきゅん、と疼くのがわかった。







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せぶちの大人短編集作成しました！

もしよければ併せてお楽しみください♡


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